軍師官兵衛 第39回 跡を継ぐ者


豊臣秀吉(竹中直人)が御伽衆に「次の天下人は官兵衛に間違いない」と話していたと、徳川家康(寺尾聰)から聞かされ、黒田官兵衛(岡田准一)はゾッとします。

ところで黒田休夢(隆大介)はもう出てこないのでしょうか?黒田職隆(柴田恭兵)が死んでから姿を見せません。黒田休夢は秀吉の御伽衆になったようなので、隆大介さんと寺尾聰さんの共演を見たいです!2人は黒澤明監督の「乱」で共演してましたからね。

御伽衆(江良潤)が黒田家は12万石しかないので、とても天下は取れないのではと聞きます。秀吉は「お主たちは官兵衛とともに戦っておらぬからわからんのじゃ。あやつは上に立つ器量を持っておる。しかも黒田のそうそうたる勇士がついておる。官兵衛に12万石しか与えなかったのは、このわしが生きておるうちに、あやつに天下を奪われると思ったからじゃ」と笑いました。

京聚楽第、秀吉は石田三成(田中圭)を引き連れ「茶々、でかした」と大喜びで、茶々(二階堂ふみ)の元へやって来ます。茶々が懐妊したのです。茶々が「おのこでございます」と言うので、秀吉は三成に淀城の普請を急がせました。

豊前中津城、茶々の懐妊の知らせを聞いて、光(中谷美紀)はうれしそうでしたが、官兵衛は浮かぬ顔でしたね。


大坂城、おね(黒木瞳)の元を茶々が訪れました。懐妊したと報告すると、おねは本当にうれしそうです。しかし茶々が帰ってから、マグダレナ(石野真子)はチクリと嫌味を言ってました(笑)

中津城、官兵衛は家臣たちを集め、黒田長政(松坂桃李)を前に座らせると「わしは隠居し、長政に家督を譲ろうと思う」と話します。栗山善助(濱田岳)母里太兵衛(速水もこみち)井上九郎右衛門(高橋一生)はビックリしてました。官兵衛が茶々の懐妊のことを言うと、後藤又兵衛(塚本高史)がどういう関係があるのかと質問します。

官兵衛は「守るものができると、人は一層疑り深くなる。今の殿下はお子に災いを為す者を取り除くためなら、どんなことでもする。わしが次の天下人などというのは、今のところ御伽衆相手の戯言であろう。だが殿下の胸には疑いの種が埋まっておる。それはいつ芽吹くはわからぬ。黒田が生き残るにはわしが隠居し、その疑いの目を摘み取っておくしかないのだ」と説明しました。

長政は「家督を私に譲るなど無理にございます」と泣き出しそうです。官兵衛が初陣以来6年、十分に場数を踏んだとほめると、黒田一成(小林ユウキチ)たちも長政を励ましてくれました。

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夜の縁側、長政が座ってると、糸(高畑充希)がやって来ます。先の戦で家臣を大勢死なせたと元気がない長政を見て、糸は「そのような弱気でなんとします!殿が家督を継ぎ、お家を繁栄させることで、死んでいった者たちも報われます。私も頂きます。前祝いでございます」と酒を長政につがせ「ああ、おいしい」と大声を出しました(笑)

官兵衛は光にお酒をすすめます。そして、小寺政職(片岡鶴太郎)に世継ぎが生まれたので、黒田職隆が官兵衛に家督を譲った時と似ていると話しました。

大坂城、官兵衛は隠居したいと話しに行きます。すると秀吉は御伽衆との話を官兵衛が聞いたことを見抜いて、隠居を認めてくれません。

廊下、どうして官兵衛の隠居を許さないのかと三成がたずねると、秀吉は「わしは時々、官兵衛の知略が恐ろしくなる。関白をも恐れぬ物言い。憎らしく思う時もある。これ以上わしと官兵衛のことに口を出すな」と命じます。秀吉が立ち去ると、三成は額に血管を浮き立たせて、怒りを堪えてましたね。

駿府城、官兵衛が隠居を願い出たことを井伊直政(東幹久)がつかんできました。本多忠勝(塩野谷正幸)榊原康政(中村育ニ)は驚き、家康は「官兵衛め、先手を打ちおったわ。関白にあらぬ疑いを持たれる前に、隠居を願い出たに相違ない」と見抜きます。

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天正17年(1589)、秀吉は陸奥の帆立、越後の鮭、若狭の鯖を用意させますが、茶々が食べられないものを食べるのを嫌がると、秀吉はすぐに下げさせました。

2月、増田長盛(有薗芳記)が血相を変え、三成に城門に貼られていた落首を見せます。秀吉の悪口を書いた落首です。秀吉は最初に笑ってましたが「このわしのことは構わんが、茶々のことは、許さん」と激怒します。笑いながら怒る人です(笑)

秀吉により100人以上が死罪になったと豊臣秀長(嘉島典俊)から聞いて、おねは「何と酷いことを!殿下はそのようなことをなさる方ではなかったはず。天下人の座は、人を狂わせるのか。このままでは豊臣家は…」と心配します。

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おねから手紙をもらい、官兵衛は京聚楽第に秀吉を訪ねました。官兵衛は「人は子ができると、ここまでもうろくするとは思いもよりませなんだ。今、殿下のお子を世の人は待望んでおりましょうや?」とピシャリと言います。

三成が口を出すのを制した官兵衛は「先の落首の件、甚だよろしくありません。科人(とがにん)が誰だかわからぬゆえ、疑わしき者をまとめて殺すなど、言語道断!殿下はこれまで人を殺さずに、味方に取り込むことで、信長公の死からわずか数年で、天下を手になさいました。されど此度の一件で、人々の心は殿下から離れてしまいました。茶々様のお子を皆が待ち望むような世にせねば、豊臣家の先は危のうございます。殿下はすでに齢50を越えております。お世継ぎが長ぜられる時に、すでに殿下はお亡くなりやもしれません。その先も豊臣家の天下が長く続きますでしょうや?生まれてくるお子のためにも、とくと考えて頂きたい」と訴えました。

秀吉は「官兵衛、ハハハハ!だからわしは官兵衛を手放せんのじゃ。相わかった。科人探しはもうやめじゃ。世の中をパッと明るくし、このわしの子の誕生を祝ってもらえるよう取り計らう。三成、金を集めよ。皆に金を配るんじゃ。このわしの子の誕生の前祝いじゃ」と大笑いします。

このとき、金6千枚、銀2万5千枚が配られたそうです。秀吉は「長政に家督を譲るのは許す。じゃが隠居は認めん。これからは黒田の当主としてではなく、1人の男・黒田官兵衛としてわしに仕えるのはどうじゃ」と言うので、官兵衛は受け入れましたね。

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5月27日、淀が男の子を産み、秀吉は大喜びで、棄と名づけます。知らせを聞いて、おねは豊臣家に跡継ぎが出来たと喜びますが、マグダレナは、茶々が三成を使ってますます権勢を振るうと浮かない顔です。

官兵衛は家督を長政に譲ります。従五位下甲斐守となった長政は、髭をたくわえてました。長政が福島正則(石黒英雄)とともにあいさつに行くと、おねは「立って、一回りしてみなさい」とリクエストします(笑)長政は「すべておかか様と半兵衛様のおかげ。あのとき命をお救い頂いたゆえにございます。それがしには守るべきものが2つございます。1つは黒田の家。そしてもう1つは大坂のおかか様にございます」と話し、正則は「我ら北政所様に育てられた者はみな、兄弟も同然。何があっても北政所様をお守り致します」と続けました。

小田原城、家康の説得に対し、北条氏政(伊吹吾郎)は「上洛はせぬ。すれば何かと難癖をつけ、関東の地を奪うに相違ない。わしは関白を信用しておらぬ。この小田原は武田信玄や上杉謙信に囲まれても落ちなかった城じゃ。攻め来るというなら、迎え討つまで。坂東武者の手並み、存分に見せてくれよう」と強気です。北条氏直(羽田昌義)は父・氏政に従うと答えます。

黒田屋敷、善助が「いよいよ小田原攻めでございますか?天下統一の仕上げにとんでもない虎が残りましたな」と聞きました。官兵衛は「殿下の野心は小田原で終わりそうもない。天下統一が成った後は、明だ。お前たちの隠居もまだまだ先だ。これからも戦は続く」と太兵衛たちに答えましたね。

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