とと姉ちゃん 第17週 常子、花山と断絶する 第100回~第102回

「あなたの暮し」は順調に売り上げを伸ばしましたが、第3号第4号では思うように販路を拡大できないまま、会社設立から1年半が過ぎていました。第三号は「直線裁ちのジャンパアスカート」、第四号は「りんご箱の椅子のつくり方」です。

昭和二十三年秋、常子(高畑充希)は「申し訳ありませんでした」と桑原印刷の桑原正晴(谷本一)に謝り、お金を払いました。

甲東出版、谷(山口智充)は「すまん。この甲東出版を閉める事にした許してくれ」と五反田(及川光博)相田(兒玉宣勝)富樫(笠原秀幸)に頭を下げています。甲東出版は大手出版社に吸収合併される事になったのです(泣)

あなたの暮らし出版、机の上に「あなたの暮らし」がたくさん積まれていました。緑(悠木千帆)が「3号が804部で4号が707部」、美子(杉咲花)が「合わせて1,511部か」、鞠子(相楽樹)が「まだ書店から返品の連絡が来てるわ」と暗い表情です。

常子が帰ってきて「桑原印刷さんに寄ってきたの。支払い済ませてきました、お願いします」と水田(伊藤淳史)に領収書を渡します。
常子は七五調で「増えるのは、出費と在庫の山ばかり」と言い「和ませようとしただけじゃない。ため息で部屋が充満してたから」と手で空気を払いました。

水田が「印刷代節約できませんかね?やはり一冊当たりの単価を下げるべきかと」と反対すると、
常子は「そうなると今のようにふんだんに写真やイラストが使えなくなって、雑誌の質が落ちてしまいます」と反対します。

鞠子が「やっぱり広告を載せた方が」と言うと、常子が「だからそれは花山さんに」と言いました。
回想シーンで、花山(唐沢寿明)が広告について「広告を載せるという事は、雑誌の一部を売り渡す事になる。そんな無責任な事はしたくない」と反対した場面が流れます。

水田が領収書をくしゃくしゃにして、鞠子が「何やってるんですか、水田さん」と叱るのを、みんなが笑顔で見守りました。
花山が入ってきて「常子さん、次号の表紙が出来上がったぞ」とイラストを見せます。
常子が「いいですね」と言うと、花山は「すばらしいものを見た時の君の顔はそれではない。待っていなさい」と編集長室へ戻って行きました。

三姉妹が帰ってくると、君子(木村多江)と誰かが話しているのが聞こえてきます。
宗吉(ピエール瀧)照代(平岩紙)がいました!久しぶりですね。
高崎の家が空襲で焼かれてしまって、連絡が取れなかったのです。
富江(川栄李奈)長谷川(浜野謙太)の子は7才になり、まつ吉と名付けられたとうれしそうに話します。

鞠子が「まつさんはお変わりないんですか?」と聞くと、照代は「戦争が終わってすぐ体調を崩してしまって」、宗吉は「あのまま深川に残ってたら空襲で焼け死んじまったろうからな。まあ長生きしてくれたほうだ」と話します。
宗吉が「青柳の女将さんは?」と聞くと、君子「母も戦争中に木曽で」と答えました。
まつ(秋野暢子)滝子(大地真央)は亡くなってしまったんですね。

宗吉と照代は東京へ戻ってきて、洋食屋を始めると話しました。そして宗吉は「あなたの暮らし」を読んでいると言い「ずっととと姉ちゃんなんだなぁ。社長って意味でだよ。社長って事は社員を抱えてるって事だろ。とと姉ちゃんが守る家族が大きくなったって事だろ、頑張れよ」と励ましてくれます。

出版社、常子が「今月分です」と給料袋を渡すと、水田は「常子さんたちのお給金は足りていますか?」と気にしました。
常子が「私たちの事は気になさらないで下さい。家族4人食べていけるだけの分はありますから」と言うと、
水田は「僕なりにこの資金難を乗り越える策を考えたのですが。僕がここを辞めるべきかと。人件費削減が手っ取り早くお金を作る事になります」と言い出します。

常子は「お断りします。水田さんが経理を担当して下さったからこそ、ここまで来られたんです。でなければ、今頃倒産していたかもしれません」と言いました。
水田は「僕が辞める以外にやはり広告しかありません。広告を載せれば11万円の増収が見込めます。はっきり言います。次号が爆発的に売れない限りその次を出すのが精いっぱい。このままでは倒産します。あなたの暮しが出版できなくなってしまってもいいんですか?」と主張します。

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常子は編集長室へ行って「現状を鑑みると広告を載せる以外方法はないと思うんです。賛同して頂けないでしょうか」と頼みますが、花山は「その話は終わったはずだ!」と大声を出します。
常子は「質を落とさず続けるためには広告を載せるしかないんです」と言うと、花山は「認めん!広告を載せると、広告主の意向に沿わねばならなくなるかもしれない。あなたの暮しは本当に正しい事だけを伝えたいのに。できなくなるかもしれないんだぞ。考え直しなさい常子さん、我々の雑誌を守るために」と言いました。

事務所へ戻ってくると、常子は「広告は載せます。花山さんには伝えずに載せます」と宣言しました。
鞠子が「黙って広告載せるの?」と聞くと、常子は「完成してしまったら受け入れるしかないでしょう。あなたの暮しを続けていくにはもう、こうするしかないんです。雑誌を楽しみにして下さっている方のためにも、私たちが生きていくためにも」と言います。
美子は反対してましたね。

水田が「広告主は景気のいい会社がいいと思います。積極的だと思うので」、鞠子は「お料理学校は?最近、看板が目につくから儲かってるのかなって」と言うので、料理学校へ行くことにします。

袴田料理学校、常子と鞠子と水田が広告主になってと頼むと、副校長の副校長は「発行部数は?」と聞いてきました。
水田が「創刊号は3万部、以降も6,000部以上は出ています」と言うと、久は「3万はすごいな。よく我が校を選んでくれました、ねえ?お父様」と後ろで盆栽の手入れをしている校長の袴田辰紀に同意を求めます。
袴田親子が広告を出してくれることになると、常子は「一つだけお約束頂きたい事が…」と頼みました。
常子は雑誌の内容には口を挟まないでほしいと条件を出したのですが、無事に了解されたようです。

常子たちが出版社へ戻ってくると、花山は美子の原稿をチェックし「もっと伝わりやすい文章を書きなさい」と指示していました。
花山が「そろって、どこへ行ってた?」と聞くので、鞠子は「書店です。日頃ごひいきにして下さっているところにご挨拶をしに」と答えます。

花山は電話で「もしもし桑原印刷さん?あなたの暮しの花山ですが、表紙の件でね。青を強めに出してくれないか」と話しました。
常子が「ちょっと待って下さい、もうやり直しするお金はありません」と慌てますが、花山は「代金は気にせず。やり直してくれ。青だけでいい、強めにね。すぐにできるかな?」と無茶を言います。

小橋家、花山に広告のことを話さなかったので、常子と美子は言い合いになってしまいました。

花山家、3人で食事をしてましたが、茜(渋谷南那)が「もういらない」と箸を置きます。花山が「どうしてだ?おなかがすくぞ」と言うと、三枝子(奥貫薫)は「飽きちゃったみたいなの。うどんかすいとんばかりですものね、本当はお米を食べさせてあげたいけれど手に入らないから」と言いました。
花山は「明日、闇市に行く用があるから何か食べ物手に入れてくるか」と言います。

出版社、鞠子が机でため息をついていると、水田が「鞠子さん」と近くで声をかけてきて、びっくりしました(笑)
水田が「もしかして常子さんと美子さんの事を?朝から2人の様子がおかしかったので」と言うと、鞠子は「ええ。あの2人ゆうべやり合ってしまって。美子、花山さんに心酔してるから」と話します。

甲東出版、引っ越しが行われている中、常子は「すみません、お忙しい時に相談に乗って頂いて」よ言うと谷は「ううん」と言いました。
五反田は「いやいや引っ越しも手伝ってもらえてるし、そんな面白い話を聞かせてくれるなら大歓迎だよ。あの花山伊佐次を欺くなんて僕にはできないな」と言います。

谷は「経営者として君は正しい。うちも生き延びるために吸収合併って道を選んだからね。でも、編集長としては理想の雑誌を追求する花山さんの気持ちも分かる。そのためにもう一度直線裁ちのような発明をと内心焦りはあるかもな」と話しました。

闇市、美子と花山が歩いています。花山がエンピツを探してると言うので、美子は「鉛筆なら会社にあります」と言いました。
花山は「それでは駄目だ。本当に気に入ったものでないと。文章にせよ絵にせよ、書く道具にも念を入れるべきだ。そうやって選んだ道具で、やった仕事には一層愛着が深くなり、一生忘れられないものになっていく」と話します。

パン屋から掛け声が聞こえてきました。美子が「何でしょう?いい匂いしますね」と聞くと、花山は「パンを焼いているんだ。小麦粉があっても家にパン焼き器や天火がなくては焼けない。だから代わりに焼いて商売にしているんだ。戦争が終わってアメリカから大量の小麦粉が日本に入ってきた。だから今では配給も米ではなく小麦粉だ。ところが小麦粉を自宅で食べる事をしてこなかった我々日本人は、困ってしまった訳だ。どうやって料理していいのかを」と説明します。

美子が「そういえば、うちもうどんかすいとんばかり」と言うと、花山は「そうか。小麦粉を使った新しい料理だ」と走り出しました。

甲東出版、富樫は「五反田さんが羨ましいですよ」、相田は「これからは悠々自適な作家生活じゃないですか」と言うと、
五反田は「そんないいもんじゃないよ。独り立ちして仕事が来るかも分からないし、しばらくはすいとんばかりすすって暮らす事になるだろうな」と言います。

常子が「五反田さんなら大丈夫ですよ」と言うと、 
五反田は「これはこれは出版社の社長様にそう言われて光栄です。さっきの話だけど花山さんだってわからず屋じゃない。君自身の口で誠意をもって伝えれば分かってくれると思うよ」と話しました。

「あなたの暮らし」第5号が刷り上がり、出版社へ運びます。花山が編集長から出てきたので、常子が「もういらしてたんですか?」と聞くと、花山は「もういらしたというより、まだいらしたんだ」と答えました。徹夜したようです。

常子は最新号を渡し「裏表紙をご覧下さい」と言います。袴田料理学校の広告がのっているので、花山は「何だこれは!なぜ料理学校の広告が載っている」と驚きました。
常子は「やはりどうしても資金が足りなかったんです。広告はこの誌面だけです」と言うと、
花山は「言い訳など結構!なぜ今まで黙っていた?」と怒ります。

常子が「それは申し訳ありません。こうでもしないと認めて頂けないと思ったんです」と言うと、
花山は「こうすれば私が認めると思ったのか?認めるも何も、出来上がってしまっていては反対もできないじゃないか。汚いやり口だな」と言いました。

花山は「なぜ理解してくれない!広告を載せてしまうと、読者のための記事に制約が生まれるかもしれないんだぞ」と言うと、
常子は「ですから雑誌の内容には口を出さないように約束を取り付けました」と説明します。
花山は「甘いよ、常子さん。残念だがもう君と雑誌は作れない。編集長は辞めさせてもらう!」と出て行ってしまいました。

美子は「今からでも遅くないよ、とと姉ちゃん謝って!」と常子を押しますが、鞠子は「謝る必要ないわ!こうするしかなかったんだから」と言います。
水田が「あの様子では聞く耳を持ってくれないでしょう、我々でなんとかするしか」と言いますが、常子はぼうぜんとしていました。

花山がいないままで次号の企画会議が開かれます。
常子が「このまま何もしなくたって、締め切りは迫ってくるの。よっちゃんも一緒に考えて」と言うと、
美子は「私は花山さん抜きで、企画を決めるのは無理だと思うよ」と言いました。

水田は花山のデスクを探り「花山メモを見れば、花山さんがおっしゃっていた心躍る企画というのがわかると思いまして。」と言います。
常子は「それはいけません。花山さんの企画を盗む事になります」と注意しました。
美子が「だったら今すぐ広告やめて、花山さんに許可とってきたら?」と言うと、鞠子は「それができたら苦労しないでしょ」と言います。
美子は「企画を考えるのはここじゃなくてもいいと思うので」と出て行ってしまいました。

花山家、三枝子が「本当によろしいんですか?」と聞くと、花山は「すぐに次の出版社をあたってみる。余計な心配はいらないよ」と答えます。
三枝子が「収入の事ではなく、あなたは本当によろしいんですか?あれだけの決意をもって立ち上がったのに」とたずねると、
花山は「だからこそ、こうするしかなかったんだ」と言いました。

小橋家、美子が帰ると、君子が「あら一人?早いわね」と言います。
美子は「辞めちゃったんです、花山さん。広告の事で、とと姉ちゃんとぶつかって。私、花山さんの気持ちが分かるから納得できなくて」と言います。
君子「あの子も頑固なところあるからねえ。何か話し合うきっかけでもあればいいんだけど」と話しました。

美子は小麦粉を使った新しい料理の企画を書いて、出版社へ持って行きます。
美子は「以前は餓死の危険もありましたが、この1年で食糧事情も好転しました。それは小麦粉の配給のおかげで。

家庭に小麦粉がたくさんあるようになった。でもどうやって使ったらいいか分からないから、うどんかすいとんにするしかない。でもそれじゃ飽きてくるじゃない?だから小麦粉を使った新しい料理を提案したら喜ばれるんじゃないかしら」と説明しました。
常子が「よっちゃん、これ本当に自分で考えたの?すごいじゃない」と絶賛し、美子は「じゃあ次号の企画は小麦粉料理で決まりね」と言います。
常子と花山は、別々の道を歩き始める事になってしまったのです。

連続テレビ小説 とと姉ちゃん あらすじと感想
連続テレビ小説 とと姉ちゃん キャスト

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