とと姉ちゃん 第17週 常子、花山と断絶する 第97回~第99回

昭和二十二年 初夏、創刊号は直線裁ちのヒットで3万部を超える売り上げを達成し、販売部数の増加に伴って、経理の経験を買われた、水田(伊藤淳史)が正式に入社。庶務担当として、岡緑(悠木千帆)も加わりました。

緑が「今、花山さんの部屋に入っても大丈夫ですかね?進行表の件でご確認を頂かないと」と言うので、常子(高畑充希)は「怖いなら一緒に行きましょうか?」と言います。

編集長室へ行くと、花山(唐沢寿明)は知恵の輪をしていました。常子は「はいはい、頭の中を整理されてるんですよね」とチクリと言います(笑)
進行表を置いて出ていこうとすると、花山は緑に「あなたはどんな家に住んでいる?」と質問しました。
緑は「普通の家ですが、幸い空襲でも焼けずに」と答えます。

花山は水田のところへ行き「水田君、君はどんな家に住んでいる?」と質問しました。
水田が「今もバラックです」と答えると、花山は「何か困っている事はないか?」と聞きます。
水田が「最近壁の隙間から猫が入ってくるようになっちゃって、追い出そうか一緒に住もうか」と言うと、花山は電話の受話器を取って「そんなものがネタになるか!」と大声を出しました。

花山は「私が言っているのは、広く世間にも通じる住宅の悩みはないかと聞いてるんだよ!」と言うと、
常子は「ひょっとして次号の特集は、住まいですか?」と気づきます。花山は「ああ、取り上げるべきだ間違いなく。誰もが皆、住まいへの不満を抱えている」と話しました。

空襲によって多くの家屋が焼失し、資材不足から、12坪以上の住宅の
新築・増築が禁止となり、狭い空間での生活を余儀なくされたのです。

東堂チヨ(片桐はいり)から出版社に手紙が届きます。
4日後、常子は住所を頼りに訪ねて行くと「桐野」の表札がありました。常子が入って行くと、ちょうど東堂がいて「常子さん?会いに来て下さるなんて」と迎えてくれます。
東堂は、親戚の家の物置に夫婦で住んでいました。部屋の真ん中にテーブル代わりの木箱が置かれ、本が床に積み重ねられていて、壁の隙間に新聞紙が挟まれています。

東堂は「失礼しましたね、いきなりお手紙を送りつけて。直線裁ちが気になって、あなたの暮しを手に取ったんです。そうしたら皆さんを見つけて、思わず筆を!すばらしい雑誌だわ。とても私の暮らしに役に立っています。これは女性の友であり同志です」と言いました。

常子は「ありがとうございます。東堂先生に教わった挑戦する事の大切さを胸に奮闘しております。何事も女性だからといって、恐れずに挑戦する事が大切です。先生のあの言葉があったから、私は自分で出版社を起こそうと決意できたのだと思います。女性だからといって、自分の中に境界線を引いて諦めてしまう事を否定し、背中を押して下さったからこそ今の私があります」と話します。

東堂は「私は小さな穴を開けたにすぎません。その穴に種を埋め水をやり日の光を注ぎ育て上げたのは、あなたの周りの方々とあなたご自身よ」と言いました。
50才になる東堂はあと50年教師をづづけると話します。

出版社へ戻ると、花山がいて、描きあがった次号の表紙を見せてくれました。常子が東堂が空襲で焼け出され六畳の物置に2人で住んでいたと報告すると、花山は「誰もが今、生活に追われている。次号もそういった人たちに役立つものにしたいのだが」と言います。

小橋家、夕食はうどんでしたね。鞠子(相楽樹)美子(杉咲花)は東堂のところへ行きたかったと残念そうです。
君子(木村多江)が「先生は?お元気でした?」と聞くと、常子は「はい、お変わりなく」と答えます。
三姉妹は次の日曜日に、東堂のところへ行くことになりました。

東堂の夫・東堂泰文(利重剛)が帰宅します。泰文は疲れきった様子で、右手が不自由なようでしたね。

三姉妹が東堂を訪ねて行くと、東堂は留守で、泰文だけしかいませんでした。常子が「また改めて出直します。失礼しました」と帰ろうとすると、泰文は「待ちなさい。この雨だ。入りなさい」と言ってくれます。

東堂が枇杷を買って帰ってきて、鞠子と美子と再会を喜び合いました。泰文が「チヨ、いいか?」と東堂を外に呼び出します。泰文は「どうして呼んだんだ?こんな家、人に見せられたものじゃないだろ」と言って、散歩へでかけてしまいました。三姉妹に会話は筒抜けです。

戻ってきた東堂は「ごめんなさい。もともとはああではなかったのよ。社交的で仲間も多くてね。それが、戦地で負傷して、右手が動かせなくなってしまってからは、書道の方も続けられなくなって。随分変わってしまったわ」と言います。

鞠子が「お邪魔してしまって」と謝ると、東堂は「いいの。私も、このままでいいとは思っていませんでしたから。何とか、ふさぎ込んでいるあの人を明るく変えたいわ。挑戦よ。挑戦」と元気に言いました。

あなたの暮し出版、うどんやおいなりさんが並んだ昼休み、常子は「どうしたもんじゃろのぉ」とつぶやきます。
花山が来て「感心だな。昼休みでも時間を惜しんで企画会議か」と言うと、鞠子が「お世話になった恩師に、何か恩返しできないか考えていたんです」と説明しました。

花山が「どうせ頭を使うなら、あなたの暮しで取り上げるべき題材を考えなさい」と怒ります。
頂きますの後で、花山は「常子さん。その恩返しだかを考えていたのは、この前話していた、先生夫妻だよな?六畳の物置に住んでるとかいう」と聞いてきました。
常子が「そうですけど」と答えると、花山は「さすがだな、君たち。ちゃんといいネタを探してきてるじゃないか」と笑顔になります。

三姉妹と花山と水田は東堂のところへ行って、費用は全額負担するので、家の模様替えをして、ビフォーアフターの変化を雑誌に掲載したいとお願いしました。
東堂が「でも、こんな狭い家では」と弱気になると、
花山は「この家だからいいんです!このお宅のように、今この国は満足な住居に住めない人で満ちあふれている。みんな、狭い場所でどうにか耐えているんです。そのような環境で、快適に暮らすための知恵をふんだんに盛り込んだ模様替えを提示できれば、これから家を新築、改築する際にも、読者の参考になるはずなんです」と言います。

東堂は「わかりました。そういう事なら、お願い致します。さすが、編集長さんですね。言葉の一つ一つに魂が宿っていて、心からの叫びという感じが伝わってまいりました」と感心しました。

出版社で、模型を作って考えますが、本棚に、机と椅子を配置するのは難しいようです。花山は気分転換すると外へ出ていきますが、3日も会社に姿を見せなくなります(汗)

闇市、常子たちは使えるものがないかと探していました。建材のマルキで、水田が「これなんかどうですか?」と言うと、店主は「お目が高いねえ、こいつはアメリカ製で50円だよ」と言います。
鞠子は「却下です。こんな高価なもの買える訳ないじゃないですか。もっと現実的に考えて下さい」と水田に言うのを、美子が笑って見てましたね。

常子は闇市で、知恵の輪をいじっている花山を見つけ、声をかけます。花山は「お~奇遇だな」と言うと、常子は「奇遇だなじゃないですよ。安くて使える家具はないかと手分けして探していたんです。今日も花山さんは会社にいらっしゃいませんし。もうこのくらいしか思いつかなくて」と打ち明けました。

花山と常子は闇市を歩いて、何かないかと探します。花山は食堂に置かれていたりんご箱を見つけ「ここに置いてあるこの箱、売り物か?」と聞きました。
店主が「物がねえ時代だから何だって売り物だよ」と答えると、花山は30個を全部持って帰ると言い出します。

あなたの暮し出版に6畳のスペースを作って、花山はりんごの箱を並べ「よし 完成だ」と言います。鞠子が「これで完成ですか?」と驚くと、花山は「これがソファーで こっちが机だ」と説明しました。水田が「これでは寝る場所が」と心配すると、花山は「頭が固いね 水田君は。いいかい?いや秘密にしておこう。自分で考える事も大切だからな」と言います。

常子が「花山さんは何らかの方法でこの箱30個全部使うんですよね?何か手は加えますか?」と聞くと、花山は「釘を使うだけだな」と答えました。
常子は「別のアイデアが浮かびました。先生のおうちをより快適にするためのアイデアです。私も明日まで秘密にする事にします」と言います。
小橋家、三姉妹と君子は何か作業をしていました。

翌日、社員全員と大工2人が東堂の家へ行きます。
花山が釘を使っていいか確認してから、水田と大工と中へ入って行きました。でも三姉妹たちには東堂夫妻と一緒に、外で待っているように言います。

やがて配置が終わり、花山は常子たちに「まずは君たち見ておくれ」と中へ導きました。木箱を組み合わせて 本棚とソファーが出来ています。箱の空間を利用して、無駄のない収納ができていました。

常子は「素晴らしいです。が、やはり準備しておいてよかったわ。次は私たちのアイデアをご覧頂きたいんです。30分ほどお待ち頂けますか」と花山と水田は、東堂夫婦が外で待たされます。

しばらくしてやっとみんなが中へ入りました。木箱にきれいな包装紙が貼られ、テーブルには布が掛けられています。
花山は「変化できる家具です。こうすればソファーとして座る事もできる。平らにして布団を敷けばベッドにもなる」と箱を移動しながら説明しました。

東堂が「この箱もお作りになったの?」と聞くと、花山は「果物箱を利用しました。タダ同然で売られているものを利用したので、かなり安く抑えられます。これなら雑誌の読者もまねできるかと」と言います。

「それにこの箱きれいな紙が貼ってあるんですね。まあすてき」と東堂が笑うと、泰文も笑っていましたね。

東堂が「ありがとう皆さん。少しの工夫でこんなに気持ちが豊かになるんですね。貧しくても不自由でも心がけ次第なのね」と言うと、三姉妹が笑います。
「何かおかしな事言ったかしら?」と東堂が聞くと、常子は「先生、お忘れなんですね。それは先生が教えて下さった事じゃないですか?デパートの包装紙を本のカバーにして」と言いました。
東堂は「そうだったわね、毎日の暮らしに追われてすっかり忘れていたわ」と笑います。

常子は「このお部屋は先生からご主人への贈り物です。ご主人のお体を気遣って椅子と机と本好きのご主人のために本棚。先生の言葉がなければこのお部屋は完成しませんでした」と言いました。
東堂と泰文は「皆さんも手を尽くして下さり恩に着ます」と頭を下げ「チヨ、この棚に荷物を片づけ終わったらお茶にしようか」と声をかけます。

あなたの暮し第二号には東堂家のビフォーアフターの写真が掲載されました。

出版社、花山が「ごきげんよう皆さん」と入ってくると、スカートをはいています(笑)常子たちが驚き、あきれていました。
花山は「多くの女性に向けた雑誌を作っている以上、編集長は女性の感覚を理解していなければ話にならん。そこで少しでも女性とは何を感じどう生きているのか学ぼうとこの格好をね。
結局私はこれまで男の感覚でしか女性を見ていなかったんだ。今日一日この姿で過ごしてみようと思う」と笑います(笑)

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