とと姉ちゃん 第8週 常子、職業婦人になる 第43回~第45回

常子(高畑充希)が始めた歯磨きビジネスは、鉄郎(向井理)の借金を返すために、ただ同然で歯磨きを作るはめになってしまいました。

富江(川栄李奈)が「星野さん来てるよ。何か、とっても大事な話があるって」と呼びに来たので、君子(木村多江)と三姉妹は居間へ下りて行きます。

星野(坂口健太郎)は、半分しか残っていないKT歯磨を出し「製品自体は、とてもいいものだと思います。ただこれ、2度しか使ってないんです紙にくるまれた状態だと、どうしても多くつけ過ぎてしまうんです。つける分だけ取り出せるなど、容器に工夫があれば、より使いやすくなるのではないかと」と話しました。

鞠子(相楽樹)が「でも、容器を工夫したって、搾取されるだけだし」と訳を話します。星野は「じゃあ容器の改良どころでは」と納得しました。美子(根岸姫奈)は星野のスケッチブックを見て「これきれい。かか、見て。とってもきれい」と関心します。星野が「あの後、色づけしたんです。絵の具で」と言うと、常子は「ん?絵の具?」と何かに気づきましたね。

宗吉(ピエール瀧)は「ひでえ話だ」、照代(平岩紙)は「借金返すまで作らされるって事でしょ?」、まつ(秋野暢子)は「金返してもそのあとわかりゃしないよ。イチャモンつけて骨までしゃぶるつもりかねえ」と心配してくれました。

常子は「心配ご無用です。借金取りには、この紙で包んだ歯磨きを、渡します。500個作って完売すれば、借金とほぼ同額になるので、向こうも納得するでしょう。ですが、それだと私たちの利益にならない。そこで、これよりも優れた製品を開発して、売り出す事を考えました。このチューブに歯磨きを詰めて販売するんです」と絵の具のチューブを取り出します。

森田屋のメンバーも、歯磨作りを手伝ってくれることになりました。作業をしてると、2人の男がやって来ます。男が「これで全部か?思ったより少ねえな」というので、常子が「1週間じゃ、これが限界で」、鞠子が「何しろ、手作りですから」と泣きそうになりました。男は「まあ、しかたないか。それにしても、いい匂いだな。何作ってんだ?」と厨房に入ってきます。

長谷川(浜野謙太)が卵、まつがニンジンを差し出すと、男は「あんたら!いい仕事してんな。ごちそうさんな!じゃあな」と帰っていこうとしました。ところが「こっちは何作ってんだい?」と戻ってきて、鍋を開けます。男は歯磨チューブに気づいてしまいました。

男とその兄貴は怒り出します。男が「ガタガタぬかすんじゃねえ! 言うとおりにしねえと店ごとメチャクチャにすんぞ」と大声で怒鳴ると、外から「それくらいにしな!」と声が聞こえます。

森田屋の表に、滝子(大地真央)隈井(片岡鶴太郎)清(大野拓朗)や青柳商店の男衆が来ていました。滝子が「これ以上派手に暴れたら、私らが黙っちゃいないよ」、隈井が「てめえら誰にアヤつけてると思ってんだ」、滝子が「深川と、けんかする覚悟があるってんなら、受けて立つよ」と言います。兄貴は「しかたねえ。手打ちだ」と言うと、滝子は「顔色一つ変えないのは立派だが、足が震えてるよ。とっとと帰んな」と話しました。2人の男は逃げるように去って行きましたね。

常子が「ありがとうございました。おばあ様」と頭を下げると、滝子は「何やってんだい!どうして相談しなかった?」と聞きます。常子が「心配かけたくなくて」と答えると、隈井は「 水くさいじゃありませんか。家族だってのに」と言いました。滝子は歯磨チューブに感心してると、チューブが破裂しはじめます。

星野がやってきました。チューブが破裂したのを見て、星野は「アルミ製のチューブを使ったんですか?アルミと歯磨きが反応して、気体を発生させたんです。つまりその気体が原因でこの破裂が」と分析します。

破裂がおさまって、常子が「失敗しちゃいました」と笑うと、みんなも笑いました。常子たちは「ありがとうございました」とお礼を言って、滝子たちを見送ります。

居間で、長谷川が「それにしても青柳の女将はかっこよかったね」、まつが「何だよ。私がこれから、ビシっと言ってやろうっていう時にさぁ」などと話してると、鉄郎が「いや、すまんすまん」と入ってきました。

まつや君子たちが、みんなに迷惑をかけてひどすぎると責めると、鉄郎は「ほらよ。開けてみな。方々頼み込んでかき集めたんだよ。もう、お前らには迷惑かけねえよ」と封筒に入ったお金を出します。

滝子が助けてくれて、借金は返さなくてよくなったとわかると、鉄郎は「もっと早く言ってくれよ!大変だったんだぞ。さんざん頭下げてさぁ」とがっかりしました。やがて鉄郎は「仲間の大事な金だから、すぐに返してやんねえと」と去っていきます。

常子は「鞠ちゃん、ごめんね。本当は、歯磨きで一山当てて、鞠ちゃんの大学進学のお金に充てようと思ってたんだけど」と謝り、君子は「進学?」と驚きました。鞠子は「私、大学へ行きたいんです。何度も迷ったんだけど、どうしても大学で文学を勉強したくて」と言うと、君子は反対します。

鞠子は「初めてなんです!平塚らいてうの文を読んで、今まで感じた事がないぐらい胸が熱くなりました。自分も、こんな風に人の心を熱く焦がせるような、女の人の生き方を後押しできるような文章を書きたい。私の文章で、たくさんの女の人を勇気づけたいってそう思ったんです!

だから、もっと勉強がしたい。私も内職するし、今以上におうちのお手伝いもやります。だからかか許して下さい。お願いします」と頼みました。

常子も「私からもお願いします。鞠ちゃんの夢を、かなえさせてあげてください」とお願いすると、君子は「確かに初めてね。いつもみんなに合わせてばかりの鞠子が、こんなわがまま言うの。分かったわ。ただし、常子が、きちんと仕事を見つける事が条件よ」と許してくれます。

女学校、常子が歯磨きが破裂したと報告すると、東堂先生(片桐はいり)は「失敗は成功の母といいます。めげない事ね」と励ましてくれました。常子が「やはり、事業を起こすよりも、堅実な就職をと思いまして。あの、どこか就職先をご紹介頂けないでしょうか?」と頼みます。

東堂先生は、タイピストの推薦をもらった後藤さんが結婚することになったので、推薦枠が空いたと話しました。常子は東堂先生について、タイプライターの練習を開始します。和文タイプライターは、平仮名、片仮名、常用漢字など、2273文字があり、大変そうですね。

常子は女学校へ早く行って、タイピストの練習をします。苦戦する常子を見て、東堂が「ひょっとして暗記は苦手?」と聞くので、常子は「はい。文字列を覚えるコツってありますか?」とたずねました。東堂は「この文字の並びを、紙に書き写して覚えたらどうかしら?」と言い、常子が「2273文字?」と聞くと、東堂は「当然です」と答えます。

綾(阿部純子)は紙を見て「2273文字。これがあればいつでも、タイプの練習ができるって訳ね。どうしたの? 元気ないじゃない」と心配しました。常子は「ゆうべやっと完成して、朝まで練習したんだけど、全然上達しないの」と言うと、綾は「試験まであと半年あるわ。大丈夫。慌てないで」と励ましてくれます。

常子がタイプの練習、鞠子が勉強をしてると、美子がうちわであおいでくれました。美子は滝子に、常子と鞠子の様子を報告します。美子が「洋服でも何でも、私のは全部お古。破れたらかかがいつも直してくれるから、新しいものなんて一つもないの」と話しました。滝子は筆箱に飾りをつけてくれましたね。

綾は「実は、私も結婚が決まったの」と打ち明けます。親が決めた結婚で、医大生という事以外、顔も知らないのでした。

まつから「お使い頼まれてくれないかい?手違いで、お重のお弁当余っちまって。葉っぱのあんちゃんに食わしてやろうと思って」と言われ、常子は星野を下宿へ訪ねました。大家さん(大島蓉子)から星野は葉っぱの学生さんと呼ばれてます(笑)

返事がないので、ドアを開けると、星野は目と耳をかくし、植物の香りを調べていました(汗)怪しすぎです!常子はタイプライターについて「いくら必死に練習しても、今まで長い間特訓してきた人に、勝てるのかどうか。仕事が決まらなければ、妹を大学に行かせてあげられない。星野さんが、羨ましいです。植物の研究という、しっかりとした目標があって」と言います。

星野は「実は、実家にいる弟が兵隊に行きました。本当は、大学院に進学して、まだまだ研究を続けたいところですが、就職して、弟の代わりに親を支えるべきなのではないかと考えたり。卒業後の進路が決められないでいるのが現状です」と打ち明けました。

星野は「常子さんの話を聞いて、あすなろを思い出しました。檜に似ている樹木です。明日は檜になろう。そう願っているのになれないので、翌日の翌に、檜と書いて、翌檜(あすなろ)と呼ばれるようになったという説があります」と話します。

常子が「何だかかわいそう」と言うと、星野は「そんな事はありませんよ。あすなろはあすなろで、立派な樹木で、僕も大好きです。だから、常子さんもほかと比べて、自分を卑下する必要はないんです。あすなろとしてちゃんと育てば、檜にだって負けない立派な樹木になる。常子さんなら、必ずタイピストになれます」と励ましてくれました。昭和十一年十二月、いよいよ常子の就職試験の日がやってきます。

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