とと姉ちゃん 第1週 常子、父と約束する 第4回~第6回

師走となり、遠州浜松染工も書き入れ時です。猫の手も借りたいほどの忙しさでした。山田(田中幸太朗)は「せっかく西洋紡との取り引きも決まったっちゅうのに。小橋さんがいてくれりゃあのう。それにしても結核とは」と言い、杉野(田山涼成)も残念そうです。

鞠子(須田琥珀)美子(川上凛子)が大急ぎで家へ帰ると、竹蔵(西島秀俊)の診察を終えた医者が帰るところでした。常子が「先生、ととの具合は、どうなんですか?」と聞くと、里中医師は「心配ないよ。滋養のあるもん食べて、静養すればきっとよくなる」と答えます。常子と鞠子は「よかったね」と笑いますが、君子(木村多江)は浮かない表情です。

竹蔵は自宅療養中でした。美子(川上凛子)は「ととのお膝好き。ととと一緒にいられて嬉しいなぁ」と竹蔵の膝の上に座ります。常子と鞠子の通信簿の報告を聞いてから、竹蔵は常子に合図して、子供たちを他の部屋へ移させました。

昭和6年正月、三姉妹は羽根つきをしてましたが、竹蔵が出てこないので、残念そうです。鞠子と常子が「せっかくのお正月だし、おうちの中で遊ぶのは?」と提案すると、竹蔵は「それなら問題ないでしょう」と納得してくれました。

家族で百人一首をします。君子が本気を出して、何枚も取ってしまいました(笑)竹蔵が「君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪はふりつつ」と詠むと、君子が「はい!」と取ります。竹蔵が「世の中は 常にもがもな渚こぐ 海人の小船の」と詠むと、常子が「はい!」と取りました。

竹蔵と君子が笑うので、鞠子が「何がおかしいのですか?」と質問すると、竹蔵は「いえね、自分の札は、やはり手にするものだと感心して。実はね、常子という名は、その百人一首の短歌に由来しているんです。「世の中は 常にもがもな渚こぐ 海人の小船の 綱手かなしも」。そこから一字を取って、常子という名にしました」と説明します。

常子が「どういう意味ですか?」と聞くと、竹蔵が「世の中の様子が、こんなふうにいつまでも変わらずあってほしいものだ。波打ち際を沿いながら漕いでいる漁師の小船が、陸から綱で引かれている。こんなごく普通の情景が、切なくいとおしい」と解説しました。

そして、竹蔵は「もともと、かかの君子という名も、百人一首に由来すると聞いてね。とてもいいなあと思って、まねをしたんです」と言います。

でも、鞠子と美子は百人一首と関係ありませんでした。鞠子は、生まれた時にぷくぷくと太って真ん丸な鞠のようだったので鞠子。美子は、朝方ようやく生まれ、抱きあげた時に見えた朝焼けが美しくて、美しい子で美子でした。

昭和6年4月、竹蔵の容体は日に日に悪くなって、家の中でも完全隔離の生活になります。美子が「やっぱりととと食べたい。お部屋に入っちゃ駄目?」と言い出すと、隣の部屋の竹蔵は「そうだ、美子。とととしりとりしようか?」と提案し、盛り上がりました。

道を歩きながら常子が「本当に、治るんですか?」と聞くと、鉄郎(向井理)は「ああ。そのうち薬が効いてくんだろ。今年は花見行ったのか?」とたずねます。常子が「いえ。どうしてですか?」と聞き返すと、鉄郎は「いや、兄貴、毎年お前たちと花見すんの、楽しみにしてたからな。まあ、来年行けばいいか」と答えました。竹蔵をなんとかお花見に連れていけないかと思う、常子でした。

夜、三姉妹は桜の木のところへ行きますが、花は散ってしまっています。常子は「やっぱり駄目か。なんとかお花見できないかと思ったんだけど。もう一度お花を咲かせられないかな」と言うと、美子は「花咲かじいさんだ。もう一度お花を咲かせるにはね、灰をフワ~ッてまけばいいんだよ」と言い出しました。

鞠子は「おとぎ話じゃないんだから。そんなことやっても花なんか咲かないよ。散っちゃったお花を、もう一度くっつけない限り、無理なんじゃない?」と言うと、常子は「そうか」と何か思いつきます。

遠州浜松染工、三姉妹が社員たちと一緒に、桜色の布をハサミで切っていました。常子が「ありがとうございます。事務所までお借りちしゃって」とお礼を言うと、杉野は「気にすることないにぃ。こんなことぐらいでよかったら、いっくらでも手伝うで」と笑顔です。

鞠子が「叔父さん、雑!」、美子が「よっちゃんの方が上手だよ」と言うので、鉄郎が「やめだ、やめだ! 手伝ってくれって言うからやってやってんのによ」と立ち上がります。しかし、常子が「そんなんだから、いつも長続きしないんです。すぐ投げ出さないで下さい」と叱ると、鉄郎は「はい」と素直に従いましたね(笑)

小橋家、竹蔵が「あの子たちが大きくなるまで、生きていたかった」と言うので、君子は「弱気なこと、おっしゃらないで下さい。ご病気は、きっと治ります」と励まします。竹蔵が「自分の体のことは、自分がよく分かってます」と言うと、君子は「やはり、お気持ちが弱くなるのは、いけないことだと思います。お気持ちは、強くお願いします」と話しました。

台所で、君子が声を殺して、泣いていると、常子が帰ってきて「かか、お願いがあります」と言います。常子と君子に支えられ、竹蔵は広場へ連れて行かれました。

5メートル四方の布を幕のように張り、杉野たち工場の人々が立っています。竹蔵が「何があるんです?皆さん、どうして?」が聞き、常子が「皆さんに手伝って頂いて完成したんです。お願いします」と頼むと、布が下ろされました。布を切って作った無数の花が、桜の木に付けられ、まるで満開の桜のようです。

美子や鞠子や鉄郎たちは、布で作った桜の花を空に向かって撒きました。竹蔵は目を潤ませ、満開の桜に微笑みます。すごく素敵なシーンでしたね。

夜、常子が廊下を歩いてると、部屋の中から竹蔵が「常子かな?少し、お話をしませんか?」と声をかけてきました。竹蔵は「常子に、お願いしたいことがあるんです。今日の花見は、ありがとう。今まで見た、どの桜よりもきれいでした。

常子は、すぐに妙なことを考えては行動し、周りが見えなくなるけど。その発想力と、集中力は、すばらしいと思います。今日のお花見もそう。これからも、それを大切にすると、約束してくれますか?」と聞きます。

常子が「はい。お願いというのは、そのことだったんでしょうか?」とたずねると、竹蔵は「いえ、もう1つ。それは、常子に、ととの代わりになってほしいんだ。ととがいなくなったら、かかは1人で、大変だろうと思うんです。だから、常子が、ととの代わりになって、かかと、鞠子と、美子を守ってやってほしいんだ」と頼みました。

竹蔵は、常子が部屋へ入ろうとするのを止め「こんなことを託して…すまないね。ただ君たち3人と、かかを、残して、逝かねばならないのが無念でね。心配なんだ。この世の中で、女4人で生きていく困難を思うと。だから約束してくれないかい?ととの代わりを務めると」と言います。

常子が「はい。約束します」と泣きながら言うと、竹蔵は「ありがとう。常子」と答えました。3日後、竹蔵は息を引き取ります。

常子が「おはようございます」とあいさつしますが、君子はぼ~っとしていました。常子が「かか?」と呼ぶと、君子は「あっ、おはよう」とやっと返事をします。皆が悲しみにくれる中、常子は涙を見せませんでした。

杉野と山田が弔問に来てくれます。杉野が「常子ちゃんは偉いのう。ずっと立派だと、感心してただに。お葬式ん時も、涙1つ流さずに気丈だった。立派だよ」とほめると、常子は「恐れ入ります」と頭を下げます。

杉野が「会社に小橋君の私物がいろいろあります。勝手に整理するのも、気が引けたもんでね」と言うと、常子は「私が伺います。よろしければ、今からでも」と答えました。常子は会社へ行って、自転車で竹蔵の荷物を持って帰ってきます。しっかりしてますね。

鞠子が「平気なのかな?つん姉ちゃん、ととが亡くなって、何で悲しくないのかな?全然悲しそうなそぶり見せないよ!つん姉ちゃんは冷たいんだよ」と君子に話してると、常子が帰ってきました。

鞠子が「つん姉ちゃんは冷たいよ!つん姉ちゃん、全然悲しそうじゃない!どうしてそんなに冷たいの?何で何も言わないの?ととが死んで悲しくないの?」と聞くと、常子は「悲しいからって何もしないんじゃ、毎日暮らしていけないじゃない。お書斎に行ってきます」と部屋を出ていきます。

みかんを見て、常子は竹蔵を思い出し、家を飛び出して行きました。君子が追いかけていきます。常子は「泣きたくなかったのに。泣いてる場合なんかじゃないから」と言うので、君子は「どうして?」と聞きました。

常子は「ととと約束したんです。私が、ととの代わりになって、かかと鞠子と美子を守るって。だから、強くならなきゃいけないと思ったんです。でも、やっぱり悲しいです。ととがいないなんて」と泣き出します。その様子を鞠子と美子が見てましたね。

家族を集めた常子は「本日から、私、小橋常子は皆さんの、ととになります。精一杯、ととの代わりを務めさせて頂きます」と宣言し「家族を守る」と書いた紙を出しました。美子は「じゃあ、とと姉ちゃんだ!」と言います。

君子が竹蔵が撮った写真を現像すると、家族が写った写真がいっぱいありましたね。

4年後、昭和10年4月、成長した常子(高畑充希)鞠子(相楽樹)美子(根岸姫奈)が現れます。

連続テレビ小説 とと姉ちゃん あらすじと感想
連続テレビ小説 とと姉ちゃん キャスト

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