あさが来た 最終週 柔らかい心 第154回~第156回

あさ(波瑠)が持ってきたのは、新次郎(玉木宏)の一番お気に入りの三味線でした。新次郎が三味線を弾くのを、うめ(友近)亀助(三宅弘城)千代(小芝風花)も聞いています。新次郎の三味線、BGMで消されてましたね(汗)

季節は春となりました。庭に咲いた花を見て、あさはと新次郎に「旦那様。ようよう一つだけ咲きましたで。来年は、もっともっと咲きますやろかな」と言います。

雁助(山内圭哉)が久しぶりに加野屋に顔を出しました。雁助が「実はわても隠居さしてもらいましたんや。嫁も死んでしもて。店、娘夫婦に任せて、暇にしてますねん」と言います。うめがスーッと席を外しました。榮三郎(桐山照史)も雁助がやって来て、うれしそうです。

千代はうめと話してましたが、雁助が廊下を通りかけると「あっ、多津子!あんた、おむつ、取り替えななぁ。ほんならちょっと、失礼して」と気を利かせました。雁助が「手紙、書いてよろしか?こないして、お互い生きてるかどうかぐらい、時々文でも書いて、確かめ合おうやないか」と頼むと、うめは「へぇ」と答えます。

成澤(瀬戸康史)綾子(松坂慶子)が訪ねてきます。成澤は「おかげさまで、この春、最初の卒業生を出す事ができました。それで、田村宜君をいずれ留学させようと思っております」と話し、綾子が「帰国後は、日の出女子大学校の家政学の教授になってもらう予定なんですって」と補足しました。あさは成澤にお礼をしたいと言います。

成澤は平十郎(辻本茂雄)と亀助とシェイクハンドしてました。綾子はあさに「あなたが、道を切り開いたのよ。成澤先生が、福沢諭吉さんや、新島襄さんと並ぶ、日本三大教育者の一人といわれるようになったのだって、あなたの貢献もあるのです。新次郎さんも、きっとそれを、誇りに思ってるはずよ。ですから、どうか後悔なんて、なさらないで」「あなたこそ、人生の戦場における、本物の勇者です」と励ましてくれます。

元女子行員のサカエがやって来ました。サカエは「実は、夫が理解のある人で、子育てが落ち着いたら、大学校行ってこい言うてくれたんです」と幸せそうに話します。

あさから話を聞いていた新次郎は「あさの思い、いろんなとこに伝わってますのやな。それでこそ、わての奥さんだす。あさはな、これからも、いろんな人にパチパチはん、渡したげな」と言って、倒れてしまいました。

新次郎を診断した大塚先生(渡辺いっけい)は「もう、朝までもたないかもわかりません。どうか声かけてあげて下さい」と言います。

あさに支えられた新次郎が「榮三郎、ずっと、頼んないお兄ちゃんやったな。堪忍やで」と言いました。榮三郎は「もう何も心配せんといて。加野屋も、千代一家も、今度はわてが守ります」と話します。

新次郎は「千代、お母ちゃんになったな」と言うと、千代は「お父ちゃん」と泣き出しました。新次郎は「千代のおかげでなぁ、わての人生、どんだけ華やいだことか。啓介さん、よろしゅう頼みますわ」と言うと、啓介(工藤阿須加)は「千代も、多津子もおなかの子も、必ず守ってみせます」と約束します。

新次郎は「亀助、もう、あさと2人にしてんか」と頼むと、亀助は「何や、やっぱり、わて、お邪魔みたいだすがな」と言いました。新次郎は「おおきにな。今まで、長い事おおきに。みんな、おおきに」とお礼を言います。

2人きりになって、新次郎は「ほっとしましたわ。思てた事ぜんぶ言えましたさかいな」と言うと、あさは「ほんまだす。あない無理して。もうよろしのやで。誰にも気ぃ遣わんかてよろしのや。もううちしかいてしまへんのやさかい。ただ、こないさしとくなはれ」と新次郎の手を握りました。

新次郎は「あさの手ぇはやらかいなぁ。忘れんといてなぁ。いつも、そばにいてるさかいなぁ。そばにいてるさかい。あさ」と言って、息を引き取ります。

新次郎の葬儀が行われ、はつ(宮崎あおい)美和(野々すみ花)雁助、成澤たちが参列しました。

居間で、千代が「昔なじみのお方やろか? お父ちゃんの事、道楽者とか、ふらふらして気楽な人生やったなぁなんて言いはって」と不機嫌になっていると、榮三郎たちが笑い出します。

千代が「何だす?みんなで笑て」と怒ると、榮三郎は「いいや。ひょっとしたらなぁ、お兄ちゃんは、そない言われてたほうが、うれしいのかも分からしまへんで」と笑い、亀助は「それでこそ、わてだすがなぁとか何とか言うてなぁ」と笑い出しました。あさが1人出て行ったのを、はつが目で追います。

庭に出たあさは「あかん。あかしまへんがな。まだしっかりしてなあかんのに。何見ても、旦那様との事思い出してしまいますのや。もううちどないしたら。寂しい。寂しおます」と泣き出しました。

やがて雨が降り出します。あさは「びっくりぽんや」と両手を広げましたね。

翌月、新次郎の四十九日の法要が行われ、はつ(宮崎あおい)は再び、あさのもとを訪れました。はつは「あさはこれからどないしますのや?うちはあの山なぁ、せっちゃんの弟さんが田舎戻ってきはったよって、半分面倒見てもらう事にしましたんや」と言うと、あさは「うちも、おなごの教育を進めていくゆう運動だけは、これからもしていけたらええなぁて、今は思てます」と答えます。

あさが「うちら、あの日ぃお父はんお母はんに言われたみたいに、お家守れましたんやろかなぁ?」と胸元からお守りを取り出すと、はつも「へぇ。守れた思います。目の前の道、進んできただけやけど。それでも、大事なもん慈しんで、守る事ができたんやないかてなぁ」とお守りを出しました。

そして、はつが「ようやったなぁ。よう頑張りました」とあさの手を握ります。あさが「お姉ちゃんもな。まだまだ生きていかなあきまへんな」と言うと、はつは「へぇ、まだまだだす」と答えました。

和歌山へ戻ると、養之助(西畑大吾)節(寺下怜見)達夫が迎えてくれます。養之助は「一番収穫の忙しそうな寒い頃に、もう一人生まれるみたいやわ」と報告すると、はつは「そやの?旦那様、聞いてはりましたか?ほんまにこの山王寺屋は、まだまだこれからだすなぁ」と笑顔を見せましたね。

6年後、宜(吉岡里帆)が留学から帰ってきます。千代は、長女・多津子、次女・恵津子、三女・佐津子がいて、おなかには4人目がいるそうです。びっくりぽんですね。

あさは宜に「これから毎年春に別荘でな。大学校や、日本中から、やる気のあるおなごはん集めて、いろんな事学べる勉強会開こ思てますのや。堅苦しい形にこだわらんと、自由な発想で意見交わして、研さんし合うてもらお思てな」と話します。

亀助は娘・ナツ(清原果耶)を連れて来ました。ふゆ役の清原さんが再登場してましたね。

そして、春になり、あさの勉強会が丘の上で開かれました。あさは「皆さん、知ってのとおり、うちは江戸の世の、嘉永生まれのおばあちゃんだす。うちらの若い頃はなぁ、電話はもちろん、郵便もあらしまへん。馬車や汽車かてあらしまへん。誰かに何か伝えたい思ても、脚絆はいて、ひたすらいくつも山越えるしかあれへんかったりしたもんだす。

それがほんま便利になって、うちは、昔の方がよかったやなんてちょっとも思てしまへんのやで。せやけどなぁ。何でだす?国が育ったら、もっとみんな幸せになれる思てたのに。こない生きづらい世の中になってしもたんは、何でなんだすやろなぁ?

戦争は、銃や大砲で人傷つけて、新聞は世論は、人を悪う言うたり、勝手な批評して、人の心傷つけるばかり。みんなが幸せになるための武器は、銃でも、大砲でも、悪口でもあらしまへん。ここと、ここだす」と頭と胸を示しました。

正が「ここと、ここ?」と聞くと、あさは「そうだす。人の気持ち慮ることのできる優秀な頭脳と、やらかい心。それさえあったら、それで十分なんだす。その分野で言うたら、おなごはんは、決して男はんに引け取らしまへん。いや、男はん以上に、その力、大いに使う事がでけます。まあ、うちの旦那さんは、うちよりやらかいお人だしたけどなぁ。

若い皆さんは、これからどないな職業に就いても、家庭に入っても、その2つがあったら、大いに人の役に立つ事がでけます。日本どころか、世界の役に立てる事が、この先ぎょうさんありますのや。どうかしょげてなんかいてんと、よう学んで、頑張っとくはなれな」と話しました。

杖を手にしていたあさは立ち上がります。新次郎を見つけたのです。あさは杖を捨てて、走りだし、新次郎に抱きつきました。新次郎が「ご苦労さん。今日もよう頑張ってはりますな」と言うと、あさが「へぇ。旦那様」と笑顔で答えました。

ヒロインのあさを、波瑠さんがみごとに演じきりましたね。そして、新次郎を演じた玉木宏さんも、ヒロインのあさを支えて、盛り立てていました。本当にお疲れ様でした。その他の俳優陣が実に個性的で、あさが来たは最高の朝ドラになりました。亀助が主役だというスピンオフも注目ですね。

連続テレビ小説 あさが来た あらすじと感想
連続テレビ小説 あさが来た キャスト

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