あさが来た 最終週 柔らかい心 第151回~第153回

千代(小芝風花)啓介(工藤阿須加)の娘は、多津子と名付けられました。千代が「多くの恵みの雨が降るようにやて。お父ちゃんらしいきれいな名前やわ」と言うと、うめ(友近)は「ほんまだすなぁ。よろしおましたなぁ」と言います。

あさ(波瑠)新次郎(玉木宏)は病院へ行きました。新次郎が「なんて顔してますのや。わて、もうええ年だっせ。もしどっか悪なって、ぽっくり逝くような事があったとしても、あさは、びっくりぽんや言うて笑てくれな」と話しました。

あさが「もうそないな時にそないな事、言うてられますかいな。ほんま旦那様ゆうたら」と言うと、新次郎は「せや。ぽっくりぽんやな」と笑います。

医者の大塚健作(渡辺いっけい)は「お待たせ致しました。検査の結果が分かりましたら、お知らせに伺いますので。その時は、是非一服」と言います。

あさが「その先生、旦那様のお茶のお仲間やそうで」と榮三郎(桐山照史)亀助(三宅弘城)に話しました。

はつ(宮崎あおい)養之助(西畑大吾)が加野屋へやって来ます。養之助は「ほんまはなぁ、お母ちゃん、やっぱり気丈にしててもどっか、元気あれへんよってなぁ。お兄ちゃんや、あさおばちゃんに会うたら元気出るかな思て、連れ出したんやけどなぁ」と新次郎と藍之助(森下大地)に、小声で話しました。

あさがやって来ますが、落ち込んでいる様子です。新次郎は「あ~あの本のせぇだすな?これやろ。ほれ、見てみ。「明治三大女傑中の髄一、加野屋あさ女史」て」と本を持ってきます。「白岡あさ かくのごとき男勝りな女傑が、日本商家屈指の名門、今井家より出たのがまず不思議である」と書いてあり、あさの写真が不機嫌な表情です(笑)

亀助は「奥さん、怒ってはるのは、その本やのうて、手紙の事だす」と言い、あさが「宜ちゃんが、手紙で教えてくれましたんや。女子大学校の1年生で、うちの悪口、学校で言い触らしてる学生がいるのやて」と説明しました。うめは「おなごの敵はおなごやいうのは、太古の昔からの常でございます」と言います。

あさたちが店へ行って、新次郎ははつに「あさの必死なとこも、かいらしとこも、わてだけが知ってます。ほかの男はんは、だ~れも知らへん。こらな、なかなか気持ちのええもんだす」と話しました。はつは新次郎の胃の薬に気づきましたね。

はつたちが帰って、数日がたち、大塚が来ました。お茶を飲んだ後、帰る大塚に、あさが「先生お願いします!どないな薬使てもええ。うちの体切り取ったかてかましまへん。どうか旦那様を」と頼みます。

大塚は「奥さん。なんぼ力を尽くしてもお金があっても、どうにもできないもんがあります。それは決められた命。寿命です。もちろんできる限りの治療は致します。ですから落ち着いて、どうかええ時間過ごして下さい」と話しました。新次郎は重い病気のようです。

あさは「旦那様。ええ事思いつきました。富士山の見えるとこに、別荘建てまひょ。御殿場いうとこでなぁ、夏には避暑にもなるそうだす」と提案すると、新次郎は「あさ。おおきにな。せやけど、もうええわ。ここいてたいわ。ここでな、一家みんなでな」と言います。

あさが泣き出すので、新次郎は「何、泣いてますのや。今は、昔のわてらには思いもかけへんような事で死んでしまう人かてようけいてはります。それに比べたら、わてはなぁ、奥さんとこないな事でけてますのやで。何の泣くような事がありますかいな」となぐさめましたね。

新次郎に残された命は、もう長くないことを知って、千代は啓介の胸で泣きます。次の日曜日、家族写真を撮りました。新次郎は啓介に家督を譲ります。あさは啓介と平十郎(辻本茂雄)に、戦争がはじまるので、今のうちから、淀川生命の方針を考えておかないといけないと話しました。

新次郎はあさに贈り物があると言います。植木職人・石川一富美(山口智充)が来ました。新次郎は「わてら、夫婦になって、じき40年になりますのやで。ほんでなぁ、記念に木ぃでも植えとこか思てな」と話します。あさが選んだ木を、庭に植えることにしました。

寒さが厳しくなると、新次郎は、家に居つくようになります。美和(野々すみ花)がお見舞いにやって来て、さまざまな人が見舞いに訪れました。

そして、宮部(梶原善)治郎作(山崎銀之丞)が訪ねてきます。宮部は「亀助さん一家とは、ずっと手紙のやり取りをさせてもろうとりますと。そしたらたい、旦那さんが寝込んでしもたち。もうびっくりしましたばい」と言いました。

あさは「うちは、あの山で、ようようお商売いうのを知ったような気ぃしてます。あの山は、今風に言うたら、うちの青春だしたんやなぁ」と話します。治郎作と宮部、なつかしかったです。

年が明け、日本とロシアの外交交渉が決裂し、日露戦争が勃発しました。あさは「社長。淀川生命はこれより先、新規の契約はなるべく控え、徹底的に守りに入りまひょ。いっぺんは損するかも分からしまへん。そやけど今加入してくれてはる被保険者は、守る事がでけます。日清戦争とは規模が違てます。この先どないな事になるか分かれへん今、うち信用して、保険かけてくれてはる加入者はどないな事があっても守るべきだす!加入者が一番大事だす。それ忘れたらあきまへん」と榮三郎たちに話します。

そして、あさは「うるさいおばさんが意見するのはここまでだす。あとは皆さんにお任せします。今日限りで、商いから、手ぇ引かさしてもらいます。辞めますのや。銀行も、生命保険も、商店もぜんぶな」と言い出しました。亀助、平十郎、弥七(竹下健人)佑作(杉森大祐)たちもビックリします。

そして、新次郎と千代もびっくりぽんしてました。あさは「千代。お願いだす。啓介さんよう支えて、さちさん手伝うて、しっかり、加野屋ののれん守ってな。啓介さんやったらもう安心だす。事業は近代化してきてますのや。これからは、若い人達の時代になりまっせ」と言います。

亀助が店の表で、ため息をついてると、平塚明(大島優子)たちがやって来ましたね。

あさと新次郎は、庭に植えた木を見ていました。新次郎は「まさか、梅の木ぃ選ぶてな。てっきりあさは、お金借りんのカリンか、難を転じて、福となすの南天の木ぃか思いましたわ」と言うと、あさは「梅はうちのパチパチはんと同じだすさかい」と言います。あさのそろばんは梅の木で作られていたのです。

新次郎は「わてはなぁ、そろばん使てるあさが、好きなんだす。わての事で、隠居する言うねやったら、そらお門違いだっせ」と話しました。あさが「うちは、もうようけ働きました。人の2倍か3倍働いた思いますわ。そろそろ商い忘れて、旦那様とゆっくりしたかてええのと違いますやろか」と言います。

新次郎が「あさが誰よりも、お商売の好きなこの白岡あさが、お商売よりも、わてのほうが大事、ゆうことだすか?」と神妙に聞くと、あさは「そうだす。旦那様より大事なもんなんか、あるはずあらしまへん」と答えました。

日の出女子大学校の平塚明、高橋ゆか、斉藤のりがやって来ました。明は「3年生の田村宜さんから「文句があるなら堂々と言え。陰で言うのは卑怯者する事だ」というお言葉を聞きまして、卑怯者とは何事かという、ふんまんやるかたない心持ちで参りました」と言うので、あさは「あれま」と驚きます。

明は「私はあなたを、女子教育の恩人として、はたまた、女の先輩として、1つも尊敬したり、感謝したりする気になれません。設立の貢献者とかいう大物が何かにつけて学校に来ては、偉そうに講釈を垂れたり、したり顔で成澤先生や、学生のもてなしを受けている姿には、つくづく嫌気がさします。

あなた様の弁舌も「自分は学もないのに、こんなに素晴らしい成功者になった。その素晴らしい私が、あなた達に熱心に教えてやっているのだ。なのになぜ、もっと感謝し、もっと立派な学生になろうとしないのか」という傲慢な気持ちが見え透いております。不愉快でたまりません。白岡あさ女史が、いけ好かない老婦人というのは、我々の間では、既に一致した見方です」と言ってきました。

あさは「そうだすか。言いたい事は、それだけだすか?ほんならうちからも、言わしてもらいまひょ。まだ未熟で偏ったとこもようけありますけど、それでも、ここまで自分の意思持って、きちんとものが言えるいうのは、こらなかなか大したもんだす。平塚明さん。あんさん、何やひとかどのおなごはんに、なりはるかも分からしまへんなぁ」と軽くかわしたので、亀助は笑顔になります。

加野屋の表、明が「あ~腹が立つ。本当、傲慢な女」といらつくと、千代が「まあ、傲慢ゆうか、大ざっぱいうか。けど、そないなお人が、道なき道切り開いてくれたからこそ、今そうやって、女も自由に、ものが言えてるのかも分からしまへんな」とチクリと言いました。

明は「お会いできてよかったです。私、あの方を超える新しい女になってみせます」と去っていきます。この女学生、後の平塚らいてうは、この後に、雑誌「青鞜」を創刊するそうです。

女子大学生たちが帰ってから、あさは「今度ばっかりは、ちょっと立ち直られへん。これからのおなごのためにて、ずっと頑張ってきたつもりやのに、人望どころか、あない嫌われてしもてたやてなぁ」と落ち込んでることを、千代に明かしました。

千代は「お母ちゃんが、そないな事で傷つくやなんて、そっちの方がびっくりだすわ。嫌われようが、何されようが、言いたい事は言う。信念は曲げられへん。それでこそ、お母ちゃんだすがな。胸張って、堂々としてはったらよろし」と励ましてくれます。

あさは、それから仕事と縁を切ると、ただただ新次郎と共に、時を過ごすようになりました。あさが「やっぱり美和さんは、今でもどっか旦那様の事」と言うと、新次郎は「あさは、ほんま鈍いなぁ」と言って、美和と平十郎が急接近してることを話します。

新次郎が「千代は、このごろ、お菓子のせぇか、ちょっと肥えたんやあらしまへんのか?」と聞くと、あさは「それが、2人目できたみたいで」と言いました。

連続テレビ小説 あさが来た あらすじと感想
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