真田丸 ネタバレ 第9話 駆引

真田昌幸(草刈正雄)の策略により、信濃から北条が兵を引き、上杉は越後へ戻りました。甲府に入っていた徳川軍は、南下した北条の大軍に包囲され、新府城まで引き揚げます。

相模、小田原城、板部岡江雪斎(山西惇)が「吉報でございます。わが軍勢は徳川方を甲府へ追い詰めました」と報告すると、鷹にエサをあげていた北条氏政(高嶋政伸)は「家康もこれまでか」とつぶやきました。

甲府、新府城、徳川家康(内野聖陽)が「北条が上杉と戦っている間に、甲斐を抑えろと言ったのは、誰だ!」と怒ると、本多正信(近藤正臣)は「まさかこんなに早く北条がこちらへ向かってくるとは思いませなんだ」ととぼけます。

本多忠勝(藤岡弘、)は「殿、こうなったからには、全力で正面からぶつかりましょうぞ。それが一番の策でござる」と言うと、正信は「そんなものは策でも何でもない」と否定し「かつての武田家臣で、力のある者はまだまだおります。その者たちを味方につけましょう」と進言しました。家康が役に立つ者がいるかと聞くと、正信は「真田安房守」と答えます。

信濃、真田の郷、真田信幸(大泉洋)は「父上は俺たちが考えていたより、はるかにすごい人なのかも知れないな。思いつきだけで生きてるのではないかと正直不安に思ったこともある。だが父上は先の先まで読んでおられた」と言いますが、真田信繁(堺雅人)は聞いていません。春日信達(前川泰之)のことが頭から離れなかったのです。

越後、春日山城へ戻った上杉景勝(遠藤憲一)は「真田昌幸はどうなった?我らを裏切ったあの男だけは許せん」と言うと、直江兼続(村上新悟)は「真田の郷に戻ったようです」と答えます。兼続が真田信尹(栗原英雄)を疑い居室へ踏み込むと、信尹はすでに去った後でした。

真田屋敷、昌幸は「まずは小県の国衆たちを1つにまとめる。わしは大名なしの国をここに打ち建てる。国衆の寄り合いで信濃を治めるのだ。まずは小県そしてゆくゆくは信濃上野の国衆を1つにする」と話します。

出浦昌相(寺島進)高梨内記(中原丈雄)が信濃の大名になってはとすすめると、昌幸は否定しました。昌相が室賀正武(西村雅彦)のことを挙げると、昌幸はため息をついて「顔が好かん」と打ち明けます。

信幸が「どうした源次郎?先ほどからひと言も口を利いておらんぞ」と聞くと、昌幸は「こやつはわしが気に入らんのじゃ。さしずめ春日信達の一件であろう」と言いました。信繁が「父上は思い通りに事を進めるためには、どんなことでもなさるのですか?」と聞くと、昌幸は「当たり前じゃ」と答えます。

昌幸が「お前は策とは何かを知らんようじゃ」と言うと、信繁は「知りたくありません」と去って行きました。昌幸は「信尹の元へつかわしたは、ちと早すぎたか」とつぶやきます。

信繁が矢沢三十郎(迫田孝也)と縁に座ってると、出浦昌相が来て「わしは、お前の父親が治めるのが、一番だと思っている。源次郎、春日の調略のことだが、信達にも否があった。あやつは恩ある上杉を不服に思い、己の意志で裏切った。自業自得だとは思わんか?お前はやさしすぎる。もっと強くなれ」とアドバイスして去って行きました。

信幸の居室、信幸はこう(長野里美)に「今から100年ほど前に山城で国一揆があってな。大名たちの跡目争いに嫌気が差した国衆たちが立ち上がり、自分たちだけで国を治めたんだ」と話します。信幸はごはんのお代わりを頼みますが、こうは「ひぇ~力が入らない」と病弱のようです。

廊下、昌幸は「源次郎、お前は残れ」と命じました。それを見て内記はきり(長澤まさみ)に「源次郎様は気落ちしておられる。お前の出番だ。そばにいてさしあげるだけでよい」と言います。

昌幸から国衆の寄り合いのことを聞いて、室賀正武は「北条を裏切るのか!断る」と背中を向いてしまいました。ところが昌幸が「わしはよその者に信濃をむざむざ渡したくないのだ。それだけじゃ」と言うと、正武は「誰にも従わず、国衆だけで信濃上野を治める。相変わらずふざけたことを言いおって。だが、実に面白い!おぬしの考えに初めて乗ってみるわ」と賛成してくれます。

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居室で信繁が寝転んでいると、きりがおまんじゅうを持って、やって来ます。しかし信繁は出かけてしまいました。きりは1人でおまんじゅうを食べます(泣)

信繁が池のほとりへ行くと、堀田作兵衛(藤本隆宏)が農民たちと歩いているのが見えました。信繁が「何があった?」と聞くと、作兵衛は隣村の者が畑の作物を盗もうとして、争いになったと話します。作兵衛のカゴに血が付いていました。

作兵衛の家、梅(黒木華)は「春日様には申し訳ないことですけど、私はほっとしました。だって戦をしなくて済んだから。戦が起きないにこしたことはありませぬ。戦が続けば、畑が荒れて、食べ物の奪い合いになります。それに源次郎様には死んで欲しくないのです。大切な人を戦に送り出すのは辛いことなんですよ。最後の別れになるかもしれないのですから」と話します。作兵衛も「戦はやっぱり嫌なもんですよ」と梅に賛成しました。

梅が「大事なのは人の命をできるだけ損なわないこと、そんな気がいたします。源次郎様のお父上はそれをわかってらっしゃるのではないですか」と言うと、信繁は「お前の命を守るためには、私も知恵を絞れる。そういう侍になればいいのだな」と話します。作兵衛が若衆の寄り合いがあると出かけて行くと、信繁は「お前は無くてはならぬ人だ」と梅の手を握りましたね。

月明かりの中、信繁は屋敷へ帰ってきて、膝を抱えて座り、微笑みます。そして戸棚の角に、まんじゅうがへばりついてるのを見つけました(笑)

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甲斐では、北条軍と徳川軍のにらみ合いが続いています。北条氏直(細田善彦)は「真田昌幸はなぜ顔を出さぬ!」とブチ切れていました。

真田屋敷、昌幸は小県の国衆を集め、上杉や北条に頼らない独自の国造りをしようと持ちかけます。しかし、国衆たちは乗ってきません。

国衆たちが帰った後、信幸が意見すると、室賀正武は「黙れ!小童っぱ!」と一蹴します。これで3回目でしょうか(笑)信繁が庭にいると、室賀正武が来て「おぬしの父親、なかなかの男よ」と昌幸をほめて去って行きました。

信繁が居室へ戻ると、きりが勝手に待っていました。言い争いになって、きりはまんじゅうを投げ、去っていきます。まんじゅうは戸棚の角にへばりついていました(笑)

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夜、昌幸は1人居室に座って「御屋形様、それがしでよいのでしょうか?わしにこの地を治めるだけの力があるのでしょうか?いや、この世に武田信玄公の代わりが務まる者などいるわけがない」と悩んでいると、信幸が家康からの書状を持ってきます。家康は手を結びたいと言ってきたのです。

昌幸は、国衆たちとの独自の国造りを棚上げし、窮地に立っている徳川に手を貸し、恩を売ることにします。切り替えが早いですね。出浦昌相は昌幸の家臣となると頭を下げました。

新府城、昌幸から指示を受けた信尹が、真田が味方すると伝えると、家康は大いに喜びます。家康は、諏訪と甲府に2千貫文相当の所領、さらに沼田領の安堵を保証してくれました。廊下に出た信尹は佐助(藤井隆)に「これを兄上に」と文を託します。

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真田屋敷、昌幸は「家康はこちらの望みをすべて聞き入れたぞ。これにて北条とは縁を切る」と宣言します。

夜、昌幸は薫(高畑淳子)のところへ行き、膝枕をしてもらいました。ごきげんだった薫でしたが、昌幸が人質の話をはじめると、薫は不機嫌になります。昌幸は「相分かった。おやすみなさい」と去って行きました。

北条氏政は「ハハハハ、真田が裏切りおったわ。真田安房守、まこと食えぬ男だの」と金平糖をほうばります。

室賀正武は、国衆たちを積極的に徳川方へ引き抜いていました。信幸が国衆の寄り合いの件をどうするのかと聞くと、昌幸は「もう少し黙っておくか」と答えます(笑)

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広間、昌幸が北条攻めについて意見を聞きました。信幸は「定石を申せば、内山城でございます。この北条の要を抑えることで、信濃への攻め口を断つ」と言い、矢沢頼綱(綾田俊樹)らも賛成します。

すると信繁が「恐れながら。内山城が大事なことは北条もわかっているはず。死にものぐるいで立ち向かってくるでしょう。激しい戦になるのは目に見えています。味方を余計に死なせては、勝ったところで意味はありません」と言いました。

昌幸に「源次郎、策があるなら申してみよ」と言われ、信繁は「北条勢は余りに甲斐に深く入りこんだがゆえに、その戦列は延びきっています。この場合、兵糧の道を断ち切ってやるのが一番。

北条は上野から信濃を経る道を通って、甲斐に兵糧や武具を運んでいます。碓氷峠を越えた荷駄は必ず小諸を通る。小諸ならば手勢が僅かでも一気に押さえる事ができます。ここを塞いでしまえば、一切の物が届かず北条勢は孤立して飢えるのみ。

このあとは我らは手を出さずに徳川様の軍勢にお任せしましょう。さすれば、我らは無駄に味方の命を損なわず戦に勝てまする」と地図に朱を書きながら説明します。

一同が感心し、昌幸は「源次郎、よう考えた。よしすぐに小諸へ出陣じゃ!」と命じました。この信繁の作戦によって、北条は窮地に陥ります。

真田屋敷、昌幸、信幸、信繁は酒を飲みながら、勝利を喜びました。ところが、徳川と北条が手を結んだという知らせが舞い込んできます。北条氏政が和睦を持ちかけると、徳川家康はすぐに応じたのです。

徳川は北条軍を押し返しただけであって、小田原を本拠とする北条の大軍を倒した訳ではありませんでした。さらに、家康は織田方の援軍を頼りにしていましたが、羽柴秀吉(小日向文世)と柴田勝家の争いのため、援軍を期待できなくなっていたのです。

昌幸が北条と縁を切ったわずか10日後、北条氏政と徳川家康は笑いながら対面し、顔を叩き合って喜んでいました。この和睦によって、信濃と上野は、徳川と北条が分け合うことになりましたが、そこに真田領が含まれていましたね。

大河ドラマ 真田丸 あらすじ
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