あさが来た 第16週 道を照らす人 第94回~第96回

みかん

五代(ディーン・フジオカ)はソファーから起き上がり、新次郎(玉木宏)と話します。新次郎は「4月に、あさと千代と一緒に、造幣局の桜、見に行かしてもらいまして。ほんまきれいな桜やった。あっこを誰でも通り抜けできるようにしはったのは、五代さんのお考えだっしゃろ?」と言うと、五代は「いいや。あれはあそこの局長のアイデアです。私はただ局員だけで楽しむには、あまりにももったいない桜やなぁて、つぶやいただけです」と否定しました。

新次郎が「ともちゃんは、ご自分の功績をひけらかしはれへん。かっこつけのとこがございますよってな」と言うと、五代は「かっこつけいうたら、あなたの方でしょう。ちゃらんぽらんに見せておいて、かっこええとこだけさっさと持っていきはる」と言い返します。

「何でご自分の銀行作りはれへんかったんだす? 薩摩閥にいてて、政治家になって、日本を動かす事かてできるはずやったお方だす。人にばっかり力貸して、汚名かぶったばっかりか、ご自分の銀行も財閥も作りはれへん」と新次郎がたずねました。

五代は「私は、認められないまま死んでも、何の後悔はありません。未来に名を残す気もありません。みんなで一緒に作った大阪が残れば、それでええんです」と答えると、新次郎は「やっぱりかっこつけや」と笑い、五代も笑いましたね。

そして五代は「最後に一つ、かっこつけさせてもらってもよろしいでしょうか?私はもうあささんには会いたくありません。この姿を見せたないんです。どうかしばらくは、多忙で会われへんと、新次郎さんから伝えてもらえませんでしょうか」と頼みました。

加野屋、あさ(波瑠)榮三郎(桐山照史)だけでなく、よの(風吹ジュン)も新しい会社の社長になってと頭を下げます。新次郎は「分かりました。わてに何ができるか、何も分からへん。そやけど、みんなが明治の世を前に進んでいくために、わてみたいなペラペラな盾が必要や言うねやったら、しょうがあれへんな。引き受けまひょか」と了解してくれました。

雁助(山内圭哉)が「えらいこっちゃ、みんな、新次郎さんが、働く言うてはりまっせ」と立ち上がり、弥七(竹下健人)佑作(杉森大祐)が新次郎を胴上げします!

あさが「五代様はお元気だしたか?」と聞くと、新次郎は「五代さんな、しばらくは仕事が忙しゅうて、大阪にはいてはれへんそうや。あさに「頑張れ、言うといてくれ」言われましたわ」と答えました。

うめ(友近)は雁助のやけどの手当をします。雁助はうめの肩に手を回そうとして、やめてましたね。

美和のレストラン・晴花亭、あさが美和(野々すみ花)と話してると、三坂(中川浩三)が来て「明日…五代さんは東京に行きはります。ひょっとしたらもう二度とこの大阪に戻ってくる事…できへんかも分かりません」と伝えました。


三坂は「五代はこれから、東京で療養生活に入ります。半年も前から、東京のお医者さんに勧められていましたんや。そやけど、まだようけ仕事が残ってる言うて。体にむち打って働いて。もしいつか自分が死んでしもた時に、きっと白岡あささんにこれを渡してほしい言うて」とペンギンの写真を渡してくれます。

あさが崩れ落ちると、新次郎は「行こ。やっぱりあのお人はかっこのつけ過ぎだす。このまま行かしたらあかん」と言いました。

大阪商法会議所、部屋の中へあさが入ると、荷物がたくさん積んであります。その中を進んでいくと、五代がソファーで寝ていました。

やがて五代は目を覚まし「こら、夢やろか?」とつぶやきます。あさは「夢と思てもろてかましまへん。もううちには会わへんおつもりだしたんやな?」と聞くと、五代は「はい。そやけど、よかった。会いたないいう気持ちもありましたけど、何べんも思い出しては思てたんです。やっぱりささいな方の話を聞いておけばよかったて」と言いました。

あさが「うちはあなた様に道を照らしてもろてそれでここまで歩いてこられたんだす。そやのにうちは、まだ何もお返ししておりまへん」と話すと、五代は「気にしないで。道を照らしてくれたのはあなたの方です。覚えてますか?私たちの出会いを。私はしょっぱなからあなたに怒られた」と言って、初めてあさ(鈴木梨央)が五代と会った時のことなどを思い出します。

五代は「そやけど、いっぺん仕事してみたら、大阪商人ほどきっちり信用できる者はいてへん!確かに歴史を変えてきたのは、武士だったかもしれない。そやけど、それを支えて、活力を与えてきたのは、いつの時代も、商人だったんです。それで、考えを改めました。あなたにも、会えましたしなぁ。大丈夫! 私は、まだまだ死にません。まだまだ、やり残した事がたくさんある」

「本当にまだまだなんです!貿易、金融、紡績、鉄道、商船!私は、まだまだ大久保さんみたいにこの国に何も残せてへん!本当にこれからなんです!最期まで、私はこの国の未来のために、命を懸けたい」と話します。

あさは「やっぱり前向いてはりますなぁ。ペンギンは、あなた様だす。実は、びっくりぽんなお話がありましてなぁ。子供の教本に、ペンギンが載ってましたんや」とペンギンの絵を出しました。あさと五代は笑い合ってましたね。

このあと五代は東京に移り住み療養生活を始めました。その1か月後、五代は東京の地で亡くなります。明治18年9月のことでした。

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五代の遺言により、五代の葬式は、大阪で行われます。葬儀には、4,300人以上の人々が参列しました。

美和が「あのお方は、うちらが思てたよりずっと、お武家様やったんやて思います。えらいお商売さんやと思てましたけど。どこか根っ子の部分は、お侍さんみたいな気がしてなぁ。亡くなりはってから、五代様の書簡を調べてたら、ほとんどが「借金の返済はでけへん」いう、弁明書やったて」と話し、あさは「五代様が借金?そないなはずあらしまへん」と驚きます。

新次郎は「今日の空も、製藍工場の煙と造幣局の煙が並んで上がって、そらええ眺めやったで。大阪の空も、五代様の事、名残り惜しい思てますのやろなぁ」と話しました。

あさは「ずっと前な、まだ、千代がおなかにいてる頃、五代様が言うてはったんだす。「どないに働いても、人はみんないずれ死んでしまうし、お金は墓場には持っていかれへん。それよりも問題は、後世に何を残せるかだけや」て。うちらも、考えなあきまへんなぁ。加野屋のためだけやのうて、大阪のため、未来の日本のために、何を残せるかて」と言います。

雁助が「実は、また来たんだすわ。月曜日のへぇさんが」と知らせに来ました。新次郎が「月曜日のへぇさんて、いつも月曜日に来ては「へぇ」しか話ししはれへんいう男の人かいな?」と言います。

山崎平十郎(辻本茂雄)は働きたいと言ってきました。山崎が「元は大蔵省、会計検査院におりました」と明かすと、あさは「榮三郎さんもうちも、ほんまの銀行を知ってはるお方の知識を、喉から手が出るほど求めてましたんや!よろしゅうお願い致します」と手を握ります。

年が明け、千代は中川江奈さんから、鈴木梨央さんへ変わりました。千代は、さち(柳生みう)と鹿鳴館の写真を見ています。そこへ、あさとうめがやって来ました。千代が「ほんまきれいなお着物やわ」と言うと、あさは「どこがええのや。こないヒラヒラさして。まるで金魚みたいだすがな。しかも毎日勉強も働きもせんと踊ってはるやてなぁ。うちには考えられへん世界だす」とバカにします。千代は怒って、去って行きました。

大阪商法会議所、あさが榮三郎と訪ねて行くと、山屋(南条好輝)が「イギリスから仕入れへんか言われてる、安全型自転車いうやつですわ」と写真を見せてきます。あさは、イギリスにいた五代が手紙で自転車のことを知らせてきたことを思い出してましたね。

加野屋、男の子が訪ねてきて「お父ちゃん!」と声をかけてきたので、新次郎は焦ります(笑)やがて男の子は「冗談や。僕です。あさおばさん。藍之助です」と自己紹介しました。はつ(宮﨑あおい)菊(萬田久子)もやってきます。あさと、はつは10年ぶりの再会でした。

連続テレビ小説 あさが来た あらすじと感想
連続テレビ小説 あさが来た キャスト

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