JIN-仁-2 第10話 最終章前編~タイムスリップの結末…(その2)


(その1)からの続きです。坂本龍馬(内野聖陽)が東修介(佐藤隆太)に斬られ、東も自害したことについて、西郷隆盛(藤本隆宏)大久保一蔵(眞島秀和)が話しています。

東の遺書には、龍馬が誰かに暗殺される前に、仇を討ちたかったと書いてあったのです。西郷は「東さんは坂本さんの作ったもんを守りたかったのかもしれん」と語ります。もし徳川方が龍馬を殺したとなれば、大政奉還が本意でなかったことになるので、龍馬の仕事が水の泡になるところだったが、仇討なら、誰も文句は言えないというのです。


咲(綾瀬はるか)が「また何かご思案をされているので」とたずねると、南方仁(大沢たかお)は「龍馬さんは東さんに自分を守るために斬ったって言ったんです。龍馬さんに重傷を負わせれば、恭太郎さんたちは去る。その後、私が治すことを願ったのかなって」と答えます
「さようなお考えなら、あそこまでの傷を負わすことはなかったのではないでしょうか。東様がお守りしようとしたのは、坂本様の生き方のようなものだったのでは」と咲は言いました。そして登勢(室井滋)から預かった龍馬の形見を渡してくれます。仁と龍馬の2ショット写真でしたね。

咲からもっと落胆するかと思ったと言われ、仁は「こうなるんじゃないかって思わなかった訳じゃないんで、どこか覚悟してたっていうか、まあ何のために来たのか、またわからなくなりましたけど。咲さんこそつらかったでしょ」と振ります。

すると咲は「私は…、すいません。気がゆるみまして。兄のことはお許し下さい」と泣きながら、頭を下げました。仁は「頭を上げて下さい。許すも許さないも、私は…」と言いながら、考え出します。

「その顔を見て、ふと思った。咲さんは俺がここにいなければ、こんな顔をすることはなかったんじゃないだろうか。俺はここにいる人たちを救えないばかりか、運命の歯車を狂わせているだけじゃないだろうか」

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仁と咲と佐分利祐輔(桐谷健太)が帰ってくると、仁友堂の門に板が打ち付けられ、壁には落書きがされていました。そこへ山田純庵(田口浩正)福田玄孝(佐藤二朗)八木(斉木テツ)横松(中江大樹)が現れます。山田は取調べで痛めつけられ、痛々しい様子でしたね。

偽のペニシリンの作り方を教えられたと訴えられ、勝海舟(小日向文世)松本良順(奥田達士)多紀元琰(相島一之)鈴屋彦三郎(六平直政)は、陰謀に三隅俊斉(深水三章)が関わっていると考え、策を練ったのです。

訴え出た医者の1人が良心に耐えかね、内幕を話したいと申し出てきたとうわさを流したのでした。すると三隅は医者たちを毒殺しようとし、その現場を押えたのです。

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山田が「ペニシリンをお守りましたぞ」と手をにぎってきますが、仁はやるせない表情になり「仁友堂はこれで終わりにさせて下さい。私は疫病神だと思うんです。私がここに来なければ、みなさん医学所や医学館で普通に出世して、こんな目にあうことはなかったんです。私と関わることで、助けた誰かが誰かの命を奪うようなことになったり、患者さんだって私が治療を行わなければ、苦しみを長引かせることもなかったんです。。

それに私の頭の中には岩(がん)があります。かなり進行してると思われますし、取り除くことはどうやってもできません。これからはここを続けていくことも難しくなると思います。皆さんのこと松本先生にお願いしますので」と話しました。

すると山田は「私たちに病人を置いて出て行けとおっしゃるのでございますか。そのようなお言葉に従っては、緒方先生に向ける顔がございませぬ」と仁の手を取って、壁にかかった「国の為 道の為」という緒方洪庵の書を見せます。

横松と八木は改良した医療器具を持ってきて、佐分利は「私の夢はこの世で一番の医者になることでございました。先生が疫病神でも、鬼でも、変な夢を見とっても、出会えたことを後悔したことなど、一瞬たりともございません」と満面の笑みです。

咲が「私どもに持てるすべてを教えて下さいませ。国のため、道のために」と緒方洪庵の書を指すと、仁は「はい」と笑顔を見せましたね。

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本郷台地で、仁は恭太郎と会っていました。「あの日、見たことを話すなってことですか」と仁が聞くと、恭太郎は「はい。咲と母のためと思って」と頼んできます。仁は「龍馬さんの最期の言葉は、この国をちゃんと作れたのかでした。死んでいった人たちに出来るのは、その人たちがもう一度生まれてきたいと思う国を作ることだって。ずっと思ってたと思うんです。このことを忘れずに前を向きませんか」と伝えました。

仁は仁友堂を続けながら、松本と多紀に頼んで、改めて講義を持たせてもらいますが、頭痛が前にも増して起るようになります。元気のない仁を、喜市(伊澤柾樹)が励まし、茜(橋本真実)は子あんドーナツを持ってきてくれましたね。

西郷が率いる官軍が品川まで迫り、勝が仁の所へやってきます。西郷との話し合いがうまくいかなかったら、自分たちで江戸の火をかけようと、新門辰五郎に頼むというのです。

勝から「これだけ教えてくれ。江戸は火の海になるのかい、ならないのかい。これが禁じ手だってことはわかってるんだ」と聞かれ、しばらく考えていた仁は「それって勝先生次第じゃないでしょうか」とすっきりした顔で答えると、勝も笑顔になりましたね。

高輪薩摩藩邸で、勝と西郷の話し合いが行われます。勝が「江戸を火の海にしたって、1つの良いこともあるめえ。列強のえじきになるのがオチだと思わねえかい。俺らがやってるのはこの茶碗の中の戦いと一緒よ」と話しました。西郷が「坂本さんが以前同じこつを言われもした」と言うと、勝は「あんた勘違いしてるよ。おいらがあいつを真似してるんじゃねえ。あいつがおいらの真似をしてるんだよ。あいつとおいらは一緒なんだよ。あいつは終わっちゃいねえんだよ」と答え、西郷を納得させます。

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仁は「龍馬さんがいなくなった今、あの患者は確実に俺なんだろう。あんな腫瘍を放置すれば、確実に死に至る。だとしたら生あるうちに、持てるすべてを伝えよう。それは明日につながるはずだから。命を救う技術は刻みつけられていくはずだ。この人たちの目に手に心に。生き残るすべを、命のらせんが刻むように」と切り替えましたね。

そこへ龍馬の声が聞え、佐久間象山(市村正親)の「意に沿わぬことであったら、神は容赦なくお前のやったことを取り消す」という声、未来(中谷美紀)の「こんなに怖いんだね。手術される方って。私今まで全然わかってなかったよ」という声が聞え、仁は頭痛で倒れてしまいます。

野風(中谷美紀)に咲は、龍馬の形見の品を渡しました。野風は「お亡くなりになられたのは、確か霜月の22日の夜と。あの日は初雪が降りんしたな。坂本様、お久しぶりでありんす」とかんざしを髪に刺します。

そして野風が仁の病は治せないのかたずねると、咲は「手は1つだけございます。なれどそれは人の力では、どうにもならぬ手でございます」と答えました。野風が「元の世へお戻りになられることでありんすか」と聞いてきたので、咲は「はい」と返しましたね。ホルマリン君!?

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