JIN-仁-2 第8話 歴史に逆う命の誕生…


1867(慶応3)年秋、江戸の南方仁(大沢たかお)は勝海舟(小日向文世)と江、京の坂本龍馬(内野聖陽)は後藤象二郎(宮川一朗太)と、それぞれ大政奉還について話していましたね。

恭太郎(小出恵介)は上役(中原丈雄)に「仁友堂と坂本は今や交わりを絶っている」と報告し、盗んできた龍馬と仁の2ショット写真を燃やします。

仁は、龍馬暗殺が大政奉還から明治までの寒い時期に起きたとしか思い出せません。龍馬に状況を知らせた方が良いと、咲(綾瀬はるか)が言うので、仁は「土の龍 道に果てつる 寒き京 ご注意を」と頭痛が起らぬよう、頭を押えながら書きました。

船内にいた龍馬は、船中八策を書き上げますが、なぜか「九」までありましたね!?

野風(中谷美紀)の出産準備のため、咲は福田玄孝(佐藤二朗)とともに産婆の所へ勉強に行きました。仁はノイロシートを作りますが、佐分利祐輔(桐谷健太)横松(中江大樹)は呪いシートと勘違い(笑)八木(斉木テツ)は田中久重からの荷物を持ってきてくれます。中には無尽灯が入ってましたね。


咲がもう一度手紙を書いたらとすすめると、仁は「手紙が届かないのも歴史の修正力の気がするんですよね」と言います。箱にあった仁と未来(中谷美紀)の2ショット写真が消えたままなので、咲は「先生がご存じだった未来さんは、野風さんと大政所殿様との子孫だったから消えてしまったと思われます。だとすればすでに先生は歴史を変えておられるのではないでしょうか。生き死にに関わることでも、歴史の修正力が働かないこともあるのではないでしょうか」と推理しました。

仁が「もっと悪くなることはないんでしょうか。例えば野風さんの血筋が絶たれてしまったりとか」と心配すると、咲は「修正力がどう働こうが、先生の望みは変わらぬのではございませんか」と励まします。仁はお守りを、箱に入れ「守ってくれよ、未来」とお願いしました。そして野風が仁友堂へやって来ます。

松本良順(奥田達士)が、仁を奥医師にという将軍の言葉を伝えます。あらぬ疑いを受けぬためにも、奥医師になったらと良順はアドバイスしてくれました。仁が帰ろうとすると、三隅俊斉(深水三章)が声をかけてきます。三隅は仁に感謝していると言いながら、仁が去ると「もうじきすべてを失いますよ、南方先生」と不気味につぶやきましたね。

野風のお腹の子が逆子であるとわかります。しかし仁友堂の麻酔は胎児に強すぎるので、帝王切開はできません。仁は困った顔をしていると、福田が「せっぱつまった顔はやめましょう」と言い、野風が「この子は生まれてきたくないのでおざりんしょうか」とぼやくと、福田は「逆子のまま産む方法もございますよ。案ずるより産むが易し」と笑いました。

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龍馬、後藤、東修介(佐藤隆太)が若年寄の永井玄蕃頭の屋敷から出てくると、薩摩兵たちに囲まれ、西郷隆盛(藤本隆宏)大久保一蔵(眞島秀和)の元へ連れて行かれます。

大久保が、大政奉還の建白書を出したと怒ると、龍馬はこれは茶番で幕府が建白書を飲むはずないので、武力討幕すると説明しました。ところが西郷に官軍になったとうそをつかれ、話し合いに決着をつけるという龍馬の本音を引き出されてしまいます。龍馬は、今は国内で争っている時でないと訴えましたね。

野風の陣痛が激しくなったので、仁は福田を呼びに走ります。少し落ち着いた野風が「咲さんは真っ白でありんすなあ。あちきが子を産めば、先生の思い人をもう一度作ることになるやもしれんせんのに」と言うと、咲は「私の心は真っ黒でございますよ。いつもいつもつまらぬ嫉妬ばかりで、そのたびに己が嫌になります。野風さんにはいつもとてもかなわぬと。野風さんは何も見返りを求めぬのではないですか」と話しました。

京の近江屋で、中岡慎太郎(市川亀治郎)は大政奉還を進めた龍馬に怒っていました。そこへ、在京40藩の重臣が二条城に召集され、大政奉還の評議が行われると知らせが入ります。龍馬は「きた~」と大喜びです!

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野風の子が横向きになり、子の片手だけ出ている状態になりました。仁は、子をあきらめ、野風だけを助ける決定をします。仁友堂のメンバーだけに伝え、野風には内緒で手術室へ移動しました。仁は「ごく軽い痛み止めなので大丈夫です」と言いますが、野風は「うそが下手でござりんすな。腹を切っておくんなんし!このまま腹を裂き、子を取り出しておくんなんし」と訴えます。

仁が麻酔をしないで切ると、痛みで死ぬと説明しますが、野風は「あちきは廓(くるわ)の中のカゴの鳥でござんした。行きたい所にも行けず、会いたいお方にも会えず、けんどこの子は違いんす。野山もかけ回ることも、いとしき方と肩を並べ歩くことも、何だってできんしょう。天翔ける鳥のごとく生きていけんしょう。どうかあちきの夢を奪わないでくんなんし」と叫びます。

咲も「帝王切開いたしましょう。大丈夫です。女子(おなご)は子を守るためならどんな痛みにも耐えられます」と味方し、野風は「あちきは死にんせん。この子を抱くまでは決して死にんせん」と頼むので、仁は「帝王切開の準備を」と決断しましたね。

しかし咲と2人きりになると、仁は「帝王切開は実はほとんどやったことがないんです」と手を震わせます。咲は「未来さんが必ずお守り下さいます。先生をお慕いしているからです。未来さんは例え己が消えようとも、先生の幸せを願っておられるはずだからでございます。野風さんと同じように」と両手をかざし励ましました。麻酔なしの帝王切開が始まります。野風は大声をあげて叫び、本当に苦しそうでしたね。

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赤ちゃんが生まれますが、泣こうとしません。咲は赤ちゃんを逆さに持って「泣きなさい!泣いて」とお尻をたたきます。やがて赤ちゃんが「うえ~ん」と泣きだしますが、今度は野風がぐったりしてしまいました。出血が始まったのです。

仁は「DIC!」と驚き、お初(畠山彩奈)のことを思い起こします。しかし仁は心臓マッサージをしながら「子供を抱くんじゃなかったんですか。歩くのを見るんじゃなかったんですか。声を聞くんじゃなかったんですか。絶対に死なないってそう言ったじゃないですか。神は乗り越えられる試練しか与えないんじゃないのか」と叫ぶと、山田純庵(田口浩正)が「脈、戻りました」、佐分利が「出血点ありました」と報告し、野風は息を吹き返しましたね。

静かに寝ている野風の横で、咲は赤ちゃんに「あなたはね、私の恋敵をお作りになるお方なのですよ。私としたことが、大変な方を取り上げてしまいました。あなたに1つだけお願いがあるのでございますよ。どうか南方仁という方に、傷つくことが多いあの方に、今度は誰よりも幸せな未来を、与えてさしあげて下さい」と語りかけます。

後藤から大政奉還が成ったと手紙が来て、龍馬は「やったが先生、夜が明けたぜよ」と万歳です。やがて酒を飲んで眠りこけた龍馬の首に、東が「殺されちゃいますよ、坂本さん」と剣先をつきつけましたが、刀を鞘へ納め「もういいですよね、兄上」とおだやかな表情になりました。

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ルロン(ジャン・ルイ・バージュ)がやってきて、赤ちゃんに安寿と名付けます。銀のさじについて、野風が「西洋で子が一生豊かに暮らせるようにと、誕生の祝いに送るそうでありんす」と説明するのを聞いて、仁は未来の言葉を思い出しました。「坂本龍馬と同じですね。龍馬が死んだ日もたしか…誕生日」

仁は勝の所へ行くと、大政奉還が成ったと教えてくれ、龍馬が書いた草案を見せてくれます。「九、皆が等しく必要となる医療を受けられ健やかに暮らせる保険なる仕組みを作ること」自分が話したことが取り入れられたとわかり、仁は崩れ落ちます。仁が龍馬の誕生日を聞くと、勝は「確か11月15日だったんじゃないかな」と答え、仁は「あとひと月」とがく然としましたね。

龍馬がいいじゃないかを踊っている頃、大久保は西郷に「してやられもしたな」と残念がっていました。上役は仁が龍馬に送った「土の龍~」の文を手に入れ、恭太郎を責めます。

仁が咲に「龍馬さんに会いに京へ行って来ます。咲さん、龍馬さんは1月後にあんさ…」と言おうとすると、激しい頭痛です。ホルマリン君!?

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