JIN-仁-2 第7話 永遠の愛と別れ


現代の病室で、友永未来(中谷美紀)が「坂本龍馬と同じですね。龍馬が死んだ日もたしか…」と話している夢を見て、南方仁(大沢たかお)は目を覚まします。

恭太郎(小出恵介)は奥詰歩兵頭という役を与えられ、上役(中原丈雄)から龍馬の動きを探るよう命じられました。

仁が仁友堂へ戻ると、ペニシリン製造の免許状がたくさん並んでいて、佐分利祐輔(桐谷健太)山田純庵(田口浩正)たちが迎えてくれます。咲(綾瀬はるか)は足を洗ってくれますが、仁は慣れない様子です(笑)

恭太郎が来て、龍馬のことをたずねてきました。長崎で会えたが、けんか別れしたと伝えると、恭太郎は龍馬との付き合いを控えるようアドバイスします。咲は恭太郎の様子がおかしいと気づきましたね。

徳川慶喜が15代将軍になり、坂本龍馬(内野聖陽)と後藤象二郎(宮川一朗太)は長崎の清風亭で会談を行います。

仁は、龍馬暗殺の日付を思い出そうとしますが、大政奉還から明治になるまでの間としかわかりません。そこへ激しい頭痛です。「どういうからくりかわからないが、やはりあの男(包帯男)は俺で、頭痛の元は腫瘍(ホルマリン君)で、俺にはめられた孫悟空の輪でもあるんじゃなかろうか。漠然と現代に戻されると思っていたけど、俺はこの頭痛に殺されることを覚悟しなければいけないのかもしれない。龍馬さんの暗殺を止めようとするならば、歴史を変えようとするならば、何かないのだろうか。歴史の修正力をあざむける方法は。」


慶応3(1867)年春、仁は勝海舟(小日向文世)から四侯会議の話を聞きました。土佐が絡んだ裏に龍馬がいるというのです。「いっぱむなしく大政奉還」と言いながら帰ってくると、咲が手紙を渡してくれます。

才谷梅太郎とありますが龍馬からで、龍馬と仁の2ショット写真が入ってました。その裏に「長芋も中より出でたる虫たちの江戸の芋にもすくいたるかな」と書かれています。長芋は長州と薩摩のことで、薩長から出てきた人間が、江戸に巣食う、つまり食べてしまうという意味にとれました。恭太郎が様子をうかがってましたね。

もう一通は、野風(中谷美紀)からで、ルロン(ジャン・ルイ・バージュ)と結婚するので、横浜の婚礼に仁と咲に来てほしいという知らせです!

横浜の外国人居留地に着くと、咲は別世界に来たようと大喜びで「この先どうなるか教えていただけますか」といたずらっぽく笑います。ルロン邸でコーヒーを出され、咲はビックリ!やがて野風とルロンがやってきて、再会を喜び合います。野風が「お2人は同じ部屋で」と聞くと、仁が「できれば別々に」と答え、野風は「ではまだ」とあきれました。咲からの鋭い質問をかわした野風は「くわばら、くわばら」(笑)

食事の席にシャンパンが出て、咲はまたビックリ!野風から結婚しないのかと聞かれ、咲はごまかすようにシャンパンを一気飲み!さらにワインも一気飲み!

廊下で、酔っぱらった咲は「野風さんはまことに幸せなんでしょうか。お芝居なのではございませんかねえ。野風さんは嘘がお上手ですし」と大声を出します。さらに「よいのでございましょうか。私も幸せになりましても。私、おばさんになってしまいますよ。フフフ。元々おばばのおばばでございますけどね」と眠ってしまいました。かわいいですね。


仁が野風の所へ戻ると、奥の部屋へ連れていかれました。野風は服を脱いで「先生とお会いするのも、これが最後かと思いんしてな。最後にもう一度だけ、あちきのすべてを見て頂こうと思いんした」と言います。仁が動揺していると、野風は「患者はあちきでありんす。左側の脇の下に、いくつかしこりを感じんす」と打ち明けます。

診察した仁は「はれて大きくなってるリンパ節がすべてガンの転移したものだとすると、腋窩(えきか)リンパ節への転移は10ヶ所です」と説明し「すいません。あのときもっと徹底的にリンパの郭清(かくせい)をしていれば」と土下座しました。

野風は「謝られるようなことではござりません。あのとき死んでしまうはずだったあちきが、助かったばかりか、このような幸せな人生を送れているのでありんす。もう1つだけよろしゅうありんすか。あちきのお腹には子がおりんす。子には岩の毒は回りんすか」とたずねてきます。

仁が「子供に岩が転移することはありませんが、転移性乳がんの生存率は2年で5割と言われています」と説明すると、野風は「そんなに、2年。それならこの子を抱けんすなあ。笑い顔を見ることも、声を聞くこともできんすなあ。手をつなぎ、歩くこともできるやもしれません」とうれし涙です。

母体に大きな負担がかかるので、ルロンに相談したらとすすめると、野風は「この子はあちきの夢なんでありんすよ。あちきはこの先、そう長くは生きられせんけんど、この子は何十年も生きていけんしょう。この子が子を持てば、それこそ百年2百年後の世でも、あちきの血が流れ続けるでありんしょう。その営みの中で、あちきは永久(とわ)に生き続け、その子の血となり肉となり、目となり見ることができんしょう」と話しました。

仁は「未来へと続く命の川、未来(みく)の生まれ変わりへと続いて行くのかもしれない。子供、野風さんの夢は、俺の夢でもあるけれど、歴史の修正力はこの夢を許すのだろうか。未来(みく)が別の人間として生まれ変わることを、歴史を変えることとは、見なさないでくれるだろうか」と考えます。

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翌朝、咲は夕べのことを何も覚えてません。野風は「先生にいつ結婚して下さるのかと叫んでおられんしたよ。たわむれでありんす。というのは、たわむれにありんす」とからかい、婚儀のため天主堂へ行きました(笑)仁は咲に、野風の病気のことを説明し、お初のように、野風の子を死なせるのではと心配していることを打ち明けます。

婚礼には、鈴屋彦三郎(六平直政)もやってきました。ルロンと並んで白いウェディングドレスを着た野風は本当にうれしそうでしたね
仁が心の中で「幸せとはいえない人生の中で、やっとつかんだたった1つの夢。俺はその夢すらかなえてやることができないのだろうか」とつぶやくと、咲はそれを聞いていたように話しだします。

「野風さんの夢はかなうのではないでしょうか。未来の人間である先生が歴史を変えることに対して、歴史は修正を加えているのかもしれません。けれどもしこれは野風さんが、この時代の人間が強い意志を持って、未来を変えたいと願ったことだとしたら、それはもはや修正されるべき歴史ではなく、ただの歴史なのではないでしょうか。

野風さんは恐らくご存じなんです。先生が未来から来たということも、先生の思い人が自分の子孫かもしれないということも、だから命をかけても産みたいんです。もちろんお慕いするルロンさんのお子であるということもありましょう。けれどそれだけではなく、後の世で先生が出会うべきお方を、野風さんはもう一度作ってさしあげようとしておられるのではないでしょうか。

かような夢をにぎりつぶすほど、天は無慈悲ではないと、私は信じとうございます。写真がなくなってしまったのは、未来さんが新たに生まれ変わるという天の声だと」

野風が投げたブーケを取った咲は、野風の子を取り上げたいと頼んできたので、仁は「よろしくお願いします」と言います。仁は空を見て、未来が「いいよ仁先生、きっといつか会えるから」と言ったことを思い出し「そういう意味だったのか、未来」と目を閉じましたね。

***
仁と咲は、野風とルロンに、自分たちが出産に立ち会うと説明します。不安そうなルロンの手を、野風はしっかりにぎりました。

大吉屋で、喜市(伊澤柾樹)が子あんドーナツを持ってきます。あんドーナツの中に、餅を入れたのです。咲は龍馬の歌の本当の意味に気づきましたね。

「長芋も中より出でたる虫たちの江戸の芋にもすくいたるかな」の「すくう」は、「巣食う」ではなく「救う」つまり「江戸を助ける」という意味だったのです。

仁友堂へ戻ると、龍馬からまた手紙が来ていました。歌のような心持ちで、戦をしないよう走り回っているという内容です。しかし文箱から龍馬からの手紙と写真が無くなっているのに気づきました。

恭太郎は上役に報告!勝は仁に、龍馬が大政奉還をしようとしていると伝えます。仁は、未来が「坂本龍馬と同じですね。龍馬が死んだ日もたしか…」という言葉を思い出しますが、何日かわかりません。ホルマリン君!?

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