JIN-仁-2 第5話 消えた体の謎


南方仁(大沢たかお)は、お初(畠山彩奈)の手術中に咲(綾瀬はるか)の前から消えてしまいます。一方、坂本龍馬(内野聖陽)は襲われ左手を負傷し、危うい所を東修介(佐藤隆太)に救われました。寺田屋事件です!

仁は空中に浮かび、下をながめています。あわてる咲が見えたと思ったら、結婚式が行われ、文左衛門が「お初にこんな日が来るとは」と喜んでいました。成長したお初と仁の先祖の結婚式です。次は現代に戻って、仁の家から子供が出てきます。でも仁ではありません。「お初ちゃんが成長すると、俺じゃない俺が生まれる」と納得すると、元へ戻りました。

しかし、お初は腹から大量出血し、亡くなってしまいましたね。悲しむ文左衛門と女将と別れ、河原へ行きます。仁は咲に、消えている間のことを説明しました。自分が来なければ、お初はもう少し長く生きられたと悔やむと、咲は「運命(さだめ)であれば、イカ飛行機を追いかけずとも、蝶を追いかけて、同じ怪我をしたやもしれません」となぐさめます。

「私は誰1人助けていないのかもしれません」と仁が言うと、咲は「先生が助けた方々は、先生がいらしたから病気になった。逆に死ぬ運命であった方は、助けてもほどなく命を落とすというカラクリにございますか」とつけ加えました。仁は「私は何かを変えることなんてできないし、そんなこと望まれてもいないと、神がそれを改めて知らしめたのではないでしょうか。一番わかりやすい形で」と話します。


仁友堂へ戻ると、勝海舟(小日向文世)が寺田屋事件のことを教えてくれ、龍馬と関わるときは注意するようアドバイスしてくれました。恭太郎(小出恵介)は咲のことを聞いてきたので、仁が「私にできることは咲さんを一人前の医者にすることです」と答えると、兄は「本当にそうでしょうか」と不満顔です。

澤村田之助(吉沢悠)が兄弟子・坂東吉十郎(吹越満)を診て欲しいと頼んで来ました。吉十郎はやせ細り、手足がかぶれています。仁は「鉛縁が見られます。鉛中毒ですね」と診断します。原因は舞台で使うおしろいです。

吉十郎の息子・与吉は下働きしてますが、硬い表情で、吉十郎を避けています。鉛を外へ出す薬がないので、手足を切って延命しますと仁が言うと、田之助は来月の舞台で当たり役の朝比奈を演じられるようにしてと頼んできました。仁が無理だと言うと、田之助は「それでも医者なのか!」と怒鳴ります。仁は「そうですね」と苦笑いしましたね。

仁友堂へ移された吉十郎の治療が始まります。塩化カリウムで、鉛中毒によるカルシウム不足を補うことにしました。佐分利祐輔(桐谷健太)が吉十郎のそばにつきます。鉛中毒にはキレート剤が使われますが、この時代にはありません。そこで福田玄孝(佐藤二朗)に効果のある生薬を調べてもらうことにします。ネズミを使ってましたね。治療のおかげで、吉十郎は良くなりますが、与吉は浮かない顔です。

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咲が「のめりすぎでは」と心配すると、仁は「負けたくないんです。歴史の修正力に。これまで何度も治したと思ったら、足元を救われての繰り返しでしたから。今回は完璧に治したいんです。ここで負けたら、私は負けを認めることしかなくなるんです。自分に出来ることは、ほんの少しの延命だけで、結局は何も変えることは出来ないんだって」と言います。

咲は「延命だけではいけないんですか?すべての医術はしょせん延命にしかすぎぬのではございませんか。未来がいかに進んでいるかは存じませんが、人はやはり死ぬのでございましょう。勝つの負けるのおっしゃいますが、吉十郎さんを鉛中毒から完璧に救え、70まで生き延びさせたとしても、先生がここに来なければ、そもそもそういう運命であったという考えからすると、それとて勝ったということにはならないのではございませんか」と話しました。

仁が「じゃあ私は何のために送られてきたのでしょうか」と聞くと、大きな物音が聞えます。与吉が歌舞伎の本を捨てたと、吉十郎が与吉をなぐっていたのです。仁と佐分利が止めると、吉十郎と与吉は歌舞伎小屋へ帰ってしまいました。

後から様子を見に行くと、吉十郎が他の役者に演技を見せていました。途中で、吉十郎が動けなくなって倒れると、他の役者が無理だと言い出します。そこへ佐分利がかけつけ「私が痛み止め、忘れたんや」とかばいましたね。

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田之助は、吉十郎と与吉のことを話し出します。役者バカだった吉十郎は、飲む打つ買うを繰り返し、女房と幼い与吉を追い出したのです。しかし今度は女房が男と逃げ、与吉が吉十郎を頼ってきたのでした。体を悪くした吉十郎は、先がないと感じ、与吉に厳しいけいこをつけます。与吉は芝居に恨みを持って反発し、2人は険悪な仲になったのです。

奉公の話を田之助がすすめると、吉十郎は自分の朝比奈の芝居を与吉に見せたいと話したのでした。田之助は「兄さんにとっちゃ、手足を切って生き永らえることは、大して値打ちがないのさ。先生、命の値打ちってのは、長さだけなのかい」とたずねてきました。

夜の本郷台地で、仁は「自分の気持ちに振り回されて、ちゃんと患者を診れてなかったです。長生きさせることばかりにとらわれて」と反省すると、咲は「先生がここに送られてきた目的は、1人1人の命を救うこととは違うものではないでしょうか。もっと大きな1人1人の世の営みを越えたものといいますか、何とは言えぬのですが」と話します。

吉十郎が芝居を練習する様子を、与吉が見ているのに気がつき、咲が笑顔になりましたね。そして咲は与吉が石を動かしていたのを思い出し、歌舞伎の本を見つけ出します。

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翌日、吉十郎は隈取をし、芝居に出る準備をしていましたが、田之助に礼をしに行くと出ていくと、倒れ込んでしまいました。座頭は芝居は無理と言いますが、田之助は傾いた芝居が出来ると言い争いを始めます。すると吉十郎はけいれんをはじめ、芝居に出られなくなりました。

ところが座頭や田之助が去った後で、吉十郎は「かたぶいた芝居だったろ」と笑い「やっぱり芝居は俺だけのもんじゃねえもんな」と説明します。演技だったんですね。

吉十郎は、横松(中江大樹)の開発したサポーターをつけて、与吉のためだけに演技を始めます。与吉は涙目になって「や、大和屋」と掛け声をかけました。すると吉十郎は「あいすまぬ。あいすま~ぬ。与吉」と演じながら、謝りました。やがて吉十郎は亡くなりますが、与吉と心を通わせることができましたね。

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