JIN-仁-2 第2話 未来との選択

南方仁(大沢たかお)は、西洋医学所の松本良順(奥田達士)から、ある方が脚気の疑いがあるので、あんドーナツ・安道名津を献上して欲しいと頼まれます。良順から耳打ちされ、仁は「それって皇女和宮!」と大声を出しました。歴史音痴の仁は和宮(黒川智花)を知ってたのですね(笑)

お忍びで澤村田之助(吉沢悠)の芝居を見るときに献上してというのでした。さらに良順はこの機会に奥医師になってと欲しいと言ってきます。

福田玄孝(佐藤二朗)は多紀元琰(相島一之)に呼び出されました。仁友堂のあんドーナツが和宮に献上されると知り、何か入っているか教えろとせまってきたのです。

仁が仁友堂に戻って報告すると、佐分利祐輔(桐谷健太)山田純庵(田口浩正)は大喜びします。しかし仁はまだ献上すると決まった訳でなく、あんドーナツの作り方を、良順に渡してしまえば良いと、まったく欲がありません。

橘咲(綾瀬はるか)が「何か心配なことが?」と聞くと、仁は「いいんですかね。私みたいな人間が大奥に出入りしたり、奥医師になったりとか。身分も明かせない訳だし、ある日、突然いなくなっちゃうこともあるかもしれないし」と答えます。咲は「さようでございますね。先生がいつか必ずいらっしゃらなくなってしまうのでございますものね」と心配顔になりましたね。


坂本龍馬(内野聖陽)と勝海舟(小日向文世)は海軍操練所が閉鎖されると落ち込んでいます。仁は商人から医療道具の代金5百両を請求され驚きますが、咲は自分がやりくりすると答えました。仁友堂に金はなく、ペニシリンはヤマサ醤油7代目当主の浜口儀兵衛(石丸謙二郎)に頼りきり、先生や咲に一度も給料を払えてないのです。

10円玉を拾って顔を上げると、野風(中谷美紀)がいました。友永未来(中谷美紀:二役)の笑顔と重なりましたね。仁は野風を仁友堂へ誘います。野風からやさしくしてくれる訳を聞かれ、仁は「野風さんに幸せになって欲しいからです。せっかく助けることができたんですから」と笑顔です。野風を見て、咲は驚き、男たちはうっとり(笑)

咲は着物を質屋へ売って、金に代えていたのです。その様子を恭太郎(小出恵介)に見つかってしまいました。

仁は田之助にあんドーナツの作り方を教えます。芝居の中にこの場面を入れるというのです。田之助は和宮について、相思相愛の許婚がいたのに公武合体のため京から大奥へ連れてこられ、一生国元に帰れない悲しい人なので、笑わせてあげたいと話します。

佐分利から「国はどこですか」と聞かれ、野風が「あちきには故郷はございません。吉原へ行く前に親は死にましたし、故郷と呼べるような…」と話すのを聞いて、仁は走り出します。良順にあんドーナツを和宮へ献上すると伝えに行ったのです。福田は浮かない顔をします。多紀から「献上を失敗させろ」と命じられていたのですね。

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咲は「兄に借りました」と着物を用意し「何ゆえ急に献上をお決めに」と聞くと、仁は「和宮様が故郷に戻れない方だと聞いたんです。ある日突然、全然違う世界に放り込まれたんだって。それを聞いたら自分で持っていきたくなったっていうか。それにもっとしっかりしなくてはと思ったんです。野風さんも実家がないらしくて、他に働くのも難しそうだし、だったらここにいて頂くのが一番だと思うんです。そうなると自然に金もかかる訳で」と話します。

「野風さんは未来さんのご先祖やもしれぬ方でございましたものね」と咲が言うと、仁は「あの手術があって未来は生まれなくなったのかもしれないし、もうどうすることもできないかもしれないけど…。野風さんの人生によっては、新しい未来が生まれる可能性があるかもしれないし」と続けました。

咲は「少し情けなくなってしまいまして。私どもで変えられなかったお気持ちを、野風さん、いえ、未来さんがたやすく変えられてしまおうと思うと…」と答えます。ちょっと咲がかわいそうですね。2人の話を立ち聞きしていた野風は、部屋へ戻って万華鏡を眺めます。

仁は帳簿を見て、唖然とします。「そこにあったのは、俺と咲さんの生活の証だった。咲さんは着物や持ち物を売っていた」最後に「質より買入 先生の着物」と書いてありました。仁はやっと気がついたなんて、鈍すぎますね。

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夜中に、福田があんドーナツの材料の前にビンを持って現れました。朝が来て、みんなであんドーナツを作ります。仁と咲は、良順に会ってあんドーナツの箱を渡しました。良順が「早速お毒見役に回して、和宮様に食べて頂きましょう」と話していると、和宮がやってきて、仁たちはあわてて頭を下げます。

御年寄(伊藤かずえ)が止めるのも聞かず、和宮は箱を開けさせ、あんドーナツを食べ「これはお菓子ではない、お薬であろう」と言いました。面を上げよと言われ、1回で顔をあげた仁に、和宮は「おいしいお薬でありました」と話します。

やがて拍子木が鳴って、芝居が始まるというとき、和宮はあんドーナツを食べ、お茶を飲んだ後で、倒れてしまいました。良順によるとヒ素を盛られたというので、仁は胃洗浄を提案します。仁が方法を指示し、良順たちが処置をしました。

しかし仁と咲は吟味のためと捕縛されてしまいます。良順は毒見したあんドーナツを食べても、すぐに症状が出なかったと言いますが、聞き入れられません。咲は1人で牢へ入れられます。仁は、小伝馬町の牢屋敷です。

仁が牢屋へ入っていくと、たくさんの男たちが待ち構えてました。牢名主(宇梶剛士)が命のツル(わいろ)を要求しますが、仁は何も持ってないので、穴の隠居(佐藤蛾次郎)たちにいじめられます。

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恭太郎が仁友堂に知らせますが、どうしようもありません。野風は「ここにいて仲間とみなされたら、どのようなおとがめを受けるかわかりんせん。ちょうど良き働き口も見つかりんしてな。お2人にはよろしくお伝えくださんし」と去って行きます。冷たいです。

仁は佐久間象山(市村正親)の「お前のやったことが意に沿わぬことであったら、神は容赦なくお前のやったことを取り消す」という言葉を思い出しました。死体を見せられ、ツルを払えと言われますが、仁は「払えません。私が払った金はなけなしの金。命のツルです。一緒に働いてくれる仲間は、それに手をつけようとせず、爪に火を灯すように暮らしてます。あなた方に払う金はありません」と断ると、男たちに抑えられ、口をふさがれます。

咲は「口ではわかったようなことを言いながら、私は心の底ではのぞんでおりました。先生がお戻りになる日が来なければよい。できるならずっとここにいて欲しいと。もしやそんな私を哀れと思い、願いをお聞き届け下さったのでしょうか。なればどうかもう一度だけあわれと思うて下され。どうか先生をお助け下さい。今すぐに先生を未来へお戻し下さい」と頼みました。

気絶しそうになった仁に、現在のビルが見え始めました。仁は「ここで戻ってしまったらどうなるんだろう。咲さんがどうなったかを未来から知ることはきっとできない。あの不器用なやさしさに答えることはできない。あの笑顔を見ることはできない。それでもいつか新しい日々の中で、それでよかったと言いきれる日が、来るんだろうか。そんな日など、絶対に来ないと思うなら…」と、口を押えている男の手を思い切りかみます。

福田から話を聞いた佐分利は助けを求めますが、良順は調べは医学館がすることになったのでどうにもならないと話しました。仁が「俺はここで生きるしかないんだ」とつぶやくと、突然に牢名主が苦しみだしましたね。

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