花燃ゆ 第6回 女囚の秘密


安政2(1855)年1月、野山獄、吉田寅次郎(伊勢谷友介)の牢の前に、高須久子(井川遥)がやってきて「お願いがございます」と手をつきます。野山獄は牢獄とは言いながら、かなり自由がきいたんですね。

梅太郎(原田泰造)は杉文(井上真央)に「獄の中に1人女がおる。名を高須久子。寅次郎を通じて申し入れがあった。亡き父の菩提を弔いたいんで、遺品をもらい受けたい。獄にて、お前を見かけて、その使いを頼めんかと」と伝えました。

野山獄、久子は文に何度でも訪ねてと頼んできます。福川犀之助(田中要次)が2人きりにしてくれたので、文はボタンを寅次郎に渡してと頼み、お手玉を久子へプレゼントしました。

杉家、文が滝(檀ふみ)百合之助(長塚京三)たちとともに、寅次郎へ差し入れる本を確認していると、敏三郎(大橋律)が寅次郎とは違う手紙を発見しました。素敵な字ですが、かすれています。

野山獄、新しい筆を受け取ると、富永有隣(本田博太郎)は「吉田の妹の慧眼、恐るべし。久しぶりに書を書きとうなった」と感激して、喜びました。河野数馬(村松利史)吉村善作(日野陽仁)たちが書を教えてと富永に殺到します(笑)


高須家、文は敏三郎と何度も訪ねて行きますが、門前払いを食らっていました。ある日、帰って来た糸(川島海荷)と出会います。文が「久子様から伝言でございます」と声をかけますが、高須家の者に糸は家に入れられてしまいました。

野山獄、文が「なかなか、でもお約束は必ず果たしますので。お嬢さまにもきっとお願い致しますから」と言うと、久子は「もう構わないで」と答えます。やがて久子がお手玉を捨てるのを、井上喜左衛門(小浜正寛)が見ていましたね。

萩城、小田村伊之助(大沢たかお)は江戸から戻り、明倫館へ教えることとなります。毛利敬親(北大路欣也)の御前で、伊之助が洋学所を作るべきと提案しました。周布政之助(石丸幹二)が賛成しますが、椋梨藤太(内藤剛志)は反対に回ります。椋梨が「まずはお家であろう!足元を見ずして、何の憂国か!」と怒鳴り、「人材の育成なら、わしも心得ておる。そのためにも小田村には明倫館にてなお一層励ませる所存にございます」と説明すると、毛利敬親は「そうせい」と答えました。

野山獄、文が訪ねて行くと、富永が「よい品をかたじけない。兄上なら客が来ているようだぞ」と筆で2階を指します。寅次郎と伊之助が話していました。伊之助が異国に対する次の策を考えて欲しいと言うと、寅次郎は「証を見せろと言われた、文に。己のしでかした密航が、大義である証を示せと。金子の分も生きねばならん。今はここで己を尽くさねばならぬ。伊之助、俺を頼るな」と弱気です。

野山獄の外、桜を見ながら、伊之助は文に「近頃の俺はちいと焦っておったかもしれん。何かせねばと心はせいておるのに、1人では何にも為せん」と打ち明けます。小田村家、伊之助が篤太郎からマリを受け取ってるのを見て、寿(優香)は微笑みました。

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野山獄、糸がやって来たので、文が付き添います。久子が「大きくなりましたね」と声をかけますが、糸は「お祖父様の遺品を求めているようですが、おやめ頂けますか」と冷たく去っていこうとしました。文が止め「お嬢さまでいらっしゃいますよね」と聞くと、糸は「この人は母ではありません」と、久子が不貞を働いたと説明します。

文は、久子が糸をわざと怒らせて、獄へ来させて、会おうとしていたと言いました。久子は考えすぎと否定しますが、文は曇っていた鏡がきれいになってるのは、糸に見てもらいたいからと話します。

久子が「帰りなさい!」と突き放すと、糸は牢の前へ戻って座りました。そして、糸は格子越しに「2度とここには参りません。私はあなたを憎みます。憎んだ人のことは、忘れないでしょうから」と、久子の手を握りしめました。久子は「ありがとう」と涙を流しましたね。

杉家、文が「母上」と帰ってくると、滝は縫っていた着物を横へ置いて「はいどうぞ。お前は泣き出すと長いから」とポンポンをひざを叩きます。文は「違いますよ。肩をおもみしょうと思って」と後ろから滝に抱きつき、泣き出しました。

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野山獄、井上が久子に、お手玉を捨てた訳をたずねます。富永は「なぜじゃ!妹御の心尽くしの品を」と怒り出しました。寅次郎も「お聞かせ下さい」と久子に近づいていきます。久子は「あの子が嫌いでございました。文さんは、私が2度と求めてはならないものを、あまりに無邪気にまとっておいででした。獄につながれた時、言い聞かせました。2度と求めてはいけないと、美しいものを、楽しいものもすべて。娘とも決して会わぬつもりでした」と言います。

大深虎之丞(品川徹)が「会えたではないか。諦めて背を向けておった者に、めぐり会うたではないか」と入ってきました。久子は「娘は私が憎いと言いました。でもどうしたことでしょう。その言葉を聞いた時、初めてわかったんです。生きて傷つくことも、償いではないかと」と言います。

寅次郎は「孟子はこう言われました。万物皆われに備わる。身に反みて誠ならば、楽しみこれより大なるはなし。つまり、すべての感情は、元々人の本性の中に備わっているものなのです。哀しみや悪だけではない。善もまたしかり。喜びもまたしかり。一生、獄の中にあろうと、心を磨き、己の心に目を凝らし、誠を尽くせば、人は生まれ変わることができる」と話しました。

富永が「幻を申すな」と怒りますが、寅次郎は「幻などではない。現にこれを手にして高須殿は変わられた。筆を手にして、富永殿も変わられたではないか。皆はどうです?心にそれを感じたのであれば、幻ではない。人は変われるんです」と言い、久子に「己の心から目を背けてはいけん」とお手玉を渡します。

大深は「そうじゃ。お前はなかなかええことを言う。続けよ。お主の話をもっと聞きたい」と出てきました。富永は寅次郎に孟子集注をプレゼントしてくれます。

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文が伊之助と訪ねて行くと、吉田松陰の講義をみんなが聞いていました。伊之助は「俺には俺のやることがある。胸を張って、そう言えるまで、あいつとは会わん」と去っていきます。福川は文に「お前の筆にせいじゃ」と寅次郎が動き出した訳を話してくれましたね。

大河ドラマ 花燃ゆ あらすじと感想
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